お父様の残してくれた大島紬を自分の寸法に直してほしいというご依頼でした。
お客様は長身で裄も長い。
しかし、昔の生地ですから、巾が狭い為裄が出来ません。
男物は裄が足りない場合、割り入れをして作るのは常ですが
仕立て上がりの状態では非常に難しいですね。
しかし、
何とか出来ました
袖の足し布分を衿部分からやりくりし、着た際に見えない下前衿先部分は
別布を使い、何とかやりくり完成。
見事、お客様の寸法通りに仕立て直しができました。
裄もばっちり、ついでに全ての個所をお直しし、
遂にお父様の残してくれた着物を自分で着ることが出来るのです。
「これでやっと着れる」
とても嬉しい一言でした。
着物って本当にすごい!!
たんすあけるプロジェクト