もう半世紀近く前の話になるが、中学一年の夏休み明けに、

それぞれが夏休みの自由研究を持ってきた。

 

その中のN君の作品を見て、私はすぐに、二年ほど前、小学生向けの雑誌の

「読者発明コーナー」なるページに掲載されていたものと全く同じだと気づいた。

しかしその雑誌はすでに破棄して証拠がない。

おまけに当時私はいじめられていたので、(N君からではない)

それを言ったりしたら、いじめっ子達に何をされるかわからなかったので、

黙っていた。

 

盗作であることに誰も気づかなかったのか、それは何かの展覧会に出品されて

何かの賞を取った。N君は何食わぬ顔で賞状などを受け取った。

おそらく盗作に気づいたのは私一人だったのかも。

今はN君もいいおっさんになってるだろう。

もし偶然会うことがあったら、このことを言ってみたい。