同じ階段の某室、2年ほど前から奥さんが要介護状態に

なったようで、奥さんの姿を全く見なくなった。

玄関先に車椅子が置いてあることがある。

時々福祉関係の人が出入りしていたり、

夫君が買い物している姿を見かける。

 

後ろの棟の二階の部屋、半年ほど前からリビングの窓に、

車椅子の老婦人の姿を見るようになった。

こちらも要介護状態で、どうやら外を見せているらしい。

その夫らしき人がかいがいしく世話をしていたり、

ベランダで洗濯物を干す姿を見る。

 

いずれも人の家庭のことなので詳細はわからないが、

妻が要介護になって夫が介護しているという事実。

こういう状態を目の当たりにすると、男女関係なく、

家事力を身につけた方がいいということを実感する。

何時何が起きるかわからないのだから。

 

「家事が出来なくてもコンビニがあれば」

「家事サービスを利用すれば」

などという人がいるが、コンビニ物は介護食には使えないことが

ほとんど。

裕福であれば全て家事代行サービスにすることも出来るが、

経済的にそれができる人がどれだけいるか。

夜中に介護が必要な場合もある。

 

家事が出来ないことを半ば自慢げに言う人がいるが、

いざというとき困るよ。