魂のお告げ

魂のお告げは、富士川碧砂が、
あなたの魂に届けたいと願う言葉です。

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「悪口を言うのはとても楽しい」

わたしは思った。

ずっと、その人の振る舞いが気に障り、気にしないようにと心に決めていたけれど、

偶然
同じ思いを持っている人と、
その人の話題になり、
悪口の花が咲いた。

堰を切ったように、
わたしの口から、

その人がどんなに失礼か、
どんなにずるいか、
言葉が溢れ出た。

私の中の何かが、
生き生きとした。

なぜって、その時、わたしは、
自分が正義だと思えたから。

パートナーとケンカをするとき、
上司と意見が合わないとき、
店員にクレームを言うとき、
親子で言い争うとき、

誰もがきっと自分は、
正義だと思っている。

でも、私も、あなたも
心のどこかで知っている。

正義には定位置がないことを。

もしも反対の立場に立ったら、
きっとその立場での正義を
口にする。

正義に、定位置はないのだ。

もしも、あるとしたら、

陰の中に陽があり、
陽の中に陰があるように、

どちらにも非があり、
是がある場所。


人を叱るとき、
人を批判するとき、
人を教えるとき、
人の悪口を言うとき、

その上げた拳ではなく、
自分の心に視点を合わせて、


その正義は、
他者への幸せのため?
自分の快感のため?
 
問いながら、
迷いながら、

相手の立場や気持ちを思いながら、
そして、自分のあり方を探りながら、

グラグラしながら
歩む細い道。

きっと、そこに、
本当の正義の位置がある。

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