魂のお告げ
魂のお告げは、富士川碧砂が、
あなたの魂に届けたいと願う言葉です。
★★★★★★★★★★★★★★
わたしは思った。
ずっと、その人の振る舞いが気に障り、気にしないようにと心に決めていたけれど、
偶然
同じ思いを持っている人と、
その人の話題になり、
悪口の花が咲いた。
堰を切ったように、
わたしの口から、
その人がどんなに失礼か、
どんなにずるいか、
言葉が溢れ出た。
私の中の何かが、
生き生きとした。
なぜって、その時、わたしは、
自分が正義だと思えたから。
パートナーとケンカをするとき、
上司と意見が合わないとき、
店員にクレームを言うとき、
親子で言い争うとき、
誰もがきっと自分は、
正義だと思っている。
でも、私も、あなたも
心のどこかで知っている。
正義には定位置がないことを。
もしも反対の立場に立ったら、
きっとその立場での正義を
口にする。
正義に、定位置はないのだ。
もしも、あるとしたら、
陰の中に陽があり、
陽の中に陰があるように、
どちらにも非があり、
是がある場所。
人を叱るとき、
人を批判するとき、
人を教えるとき、
人の悪口を言うとき、
その上げた拳ではなく、
自分の心に視点を合わせて、
その正義は、
他者への幸せのため?
自分の快感のため?
問いながら、
迷いながら、
相手の立場や気持ちを思いながら、
そして、自分のあり方を探りながら、
グラグラしながら
歩む細い道。
きっと、そこに、
本当の正義の位置がある。