愛染明王というと、恋愛成就のお力で、右にでるものはいない仏神として、
知られています。
しかし、愛染明王をご本尊とするお寺は、意外と少なく、
ここ「日曜寺」は、その数少ない、歴史あるお寺のひとつです。
愛染明王で、まずイメージするのが、
直江兼続の兜の「愛」かもしれません。
武士から天皇家にいたるまで、厚い信仰を集めたこの仏様は、
「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、
むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」
功徳を持っているとされています。
また、愛染が、「染」に通じることから、
江戸時代から、染物業者の信仰を集めていました。
「染め」というのは、とてもスピリチュアルな作業であると、私は考えています。
わたしの祖父が、友禅の染物師だったからかもしれませんが、
白い反物が、植物などの色で染められていく行程は、
とても不思議なものです。
「愛染明王は「色彩を与える力を有する」
色彩を与える力というのは、その植物のエネルギーを反物にうつしていく力です。
染物師は、自分のイメージ通りの色合いが出るまで、
たいへんな労力を要するのですが、
それもまた、修行に似たものを感じます。
織物も染物も、神様にささげる捧げものでした。
美しい色合いに染め上がった反物には、色のパワーを感じさせます。
さて、昨日、1月26日は「初愛染」の護摩をうけさせていただきました。
ご住職は、真言宗霊雲寺派の管長を長く勤められた方で、
そのお護摩は、おごそかで感動的でした。
写真は、松平定信が奉納したという、「日曜寺」と書かれた額。
この門だけが戦災を免れて、残ったとのことです。
恋愛成就、そして、縁結びのパワースポットとして、おすすめです。
ぜひお参りして、自分の人生に、彩(いろどり)を与える源としてくださいね。
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