さて、この秋も、国立公文書館
で、秋の展示が開催中です。
展示物の解説ナレーションをさせていただきました。
お知らせするのが遅くなってしまいましたが、明日まで。
今回は、国立公文書館創立40周年を記念して、明治~平成の多彩な公文書を展示。
明治前期の諸施策を今に伝える「公文録」(重要文化財)、
関東大震災による焼失を免れた「震災焼残文書」などなど。
本当に盛りだくさんの内容です。
わたし、学生時代は、歴史がとても苦手だったんです。
「暗記」というイメージが強くて・・・。
でも、このお仕事を長年させていただいて、
歴史を学ぶことの面白さ、
そして、今に通じる知恵を得ることができるんだということを
実感しています。
公文書を見ると、
今まで遠い過去のイメージだった歴史上の人物が
変な言い方ですが、「本当にいたんだ~」みたいな感覚で、
生き生きとよみがえってきます。
公文書館の展示会は、いつも大盛況。
入館料は無料です。
ぜひ、足をお運びくださいね。
さて、このお仕事、いつも50枚近い原稿を読ませていただきます。
難しい言葉も多いので、予習は必至です。
ナレーションのお仕事は、ぱっと見た瞬間に、原稿をトチらずに読まなくてはいけません。
そのためには、自分が読みやすいように、原稿にチェックマークを入れてくださいね。
たとえば、文節のところ、息つぎのところに、/マークを入れる。
大切な言葉には、アンダーラインを引く。
読みにくい漢字には、ふり仮名をつけておく。
トチるかもという場所にも、アンダーライン。
また、時々原稿で
「わたしは富士川碧
砂です。」
のように、単語の途中で、行変えしてあるものがあります。
これは、トチるリスクが多いです。
「わたしは富士川碧砂です」のように書き変えたり、
~マークで印をつけたりなどの工夫をしてください。
これは、台本のページまたぎも同じです。
ひとつのセリフは、同じページ上に書き換えておくと
ページをめくりながら読むという、「トチリリスク」がなくなります。
先輩の中には、12色の色鉛筆で、自分なりに、読むニュアンスを色分けして
マークしていた方もいましたよ。
もちろん、ノーマークで読まれる方もいらっしゃいますが、
最初のうちは、原稿を自分なりに読みやすいように整理して、
仕事に臨まれることを、わたしはお勧めします。
さて、50枚の原稿をがんばって読んだ「国立公文書館、秋の展示」
ぜひ、聞いてくださいね。
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