親友から「NHKの朝の連続テレビドラマ、見たら?」と,メールをもらいました。

デザイナー、コシノジュンコさんがモデルになってる、このドラマ、実家が呉服屋さんで、小林薫さん演じるお父さんが「着物なんて、古い」と言われちゃってるそうですね。

私も、呉服屋の娘。親友の彼女は,私の「着物を愛する気持ち」を汲んで、知らせてくれたんです。

そんな彼女と、先日、渋谷パルコ劇場に、中谷美紀さんの「猟銃」を見に行きました。

このお芝居、原作は井上靖さんですが、脚本、演出は外国の方で、先に、カナダで字幕付きで上演され、スタンディングオベーションとなったそうです。

中谷さんは、三人の女性を演じわけ、素晴らしい演技。なかでも、私がうなったのは、三番目の女性が着物を着付けながら、セリフを語るシーン。

実に美しかった。

着物の着付けというのは、着る順番が、きっちり決まってるんですね。前を合わせて、身体に巻き付けて、紐で結んで…。慣れた方の、その一連の動作は、「所作」と言ってもいいくらい、美しいものなんです。

ちょうど茶道のお手前をイメージしていただくといいと思います。お茶の味だけでなく、お茶を立てるお手前をも、楽しみますよね。


着物の着付けを愛でる機会は、そうそうありませんから、こうして、舞台で改めて見ると「ああ、美しい所作だな」と再確認。


カナダの観客にも、きっと、アメージングな美しさを感じさせたのでは、と思います。衣装そのものの美しさもさることながら、身に纏うプロセスがこんなに美しい衣装って、あまり他にないですよね。

毎朝、鏡の前で、母が着物を着るのを見ていた幼い頃を懐かしく思い出し、着物という文化がなくなりせんように、と、また強く思ったのでした。

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東京・中野の占い師 富士川碧砂