さて、今日は、お盆が近いということで、
「亡くなった方は、本当にお盆には、残された家族に会いにくるんだ~」
と実感した思い出を、お話させていただきます。
あれは、父が亡くなって2回目のお盆だったかな・・・。
朝、「今日は家の玄関で、送り火を焚くから、夕方実家に寄りなさ~い」と
母に言われてました。
でも仕事をして帰り道、そのことをすっかり忘れて、
タクシーに乗って、自分のアパートに向かっていたのです。
すると、いつもなら、すいている道が大渋滞!
運転手さんが「迂回しますか?」というので
お願いしました。
そのとき、私のアパートに向かう道と、実家に向かう道は
並行して走っていて、
仕事場から、私のアパートは、
実家より、二駅くらい先に位置していました。
運転手さんは、右折して、わたしの実家の前を通る道に抜けたのです。
道もすいていたので、
「よかった~」
と思っていたら、
ちょうど、実家の手前、300メートルくらいの地点で、
また、渋滞で、今度は全く、ぴた~っと、車が動かなくなってしまったのです。
で、ふと、「実家も近いし、寄ってくか~」と、
タクシーを下車して、
実家の玄関に行くと、
家族が送り火の準備をして、集まっていました(@_@)
「ああ~!来た、来た!あなたが来ないから、
もう、やってしまおうかって、今話してたところなのよ!」
と、ライター片手の母親・・・。
そこで、初めて
「あ、そうだった!送り火の日だった!」
と思いだしたのです。
亡父が、わたしに会いたくて
導いてくれた・・・そう思いました(T_T)
送り火、迎え火とは、
お盆の最初の日に、玄関先でおがらを燃やして
霊を迎え入れ、
最後の日にまた
おがらを燃やして
霊を送りだす風習です。
霊が迷わずに・・・という意味があるそうです。
迎え火を焚いて故人を迎えいれ、やがて別れの送り火を焚く。
会いたい気持ちは、
残された家族も、
逝ってしまった人も同じなんですね。
あなたを守ってくれている
ご先祖さまに
お盆のとき感謝の思いを伝えてください。
きっとまた背中を押してくれますよ。