JR路線で運行されている愛称が付いている快速列車をリストアップしてみました。

快速列車なので乗車券以外の料金は不要で乗ることができますが、愛称が付いているだけで少し特別感を感じることができます。

ここでは定期運行されている列車に限り紹介します。

ホームライナーは快速列車の一部ではありますが、快速として案内されていないためここでは省略します。

 

 

JR北海道

快速「なよろ」
・運行区間:旭川~名寄(宗谷本線)
・1日の運行本数:4往復
・全区間の所要時間:約1時間20分
・使用車両:H100系
1985年に運行を開始しました。当時は愛称が付いていない快速列車でしたが、1年後に各列車に愛称が付けられるようになります。
1990年に臨時快速に「なよろ」の愛称が付けられましたが、後に全列車が「なよろ」に統一されました。
2号のみ音威子府発着となっていますが、音威子府から名寄は各駅停車となります。
 
特別快速「きたみ」
・運行区間:旭川~北見(宗谷本線、石北本線)
・1日の運行本数:1往復
・全区間の所要時間:約3時間20分
・使用車両:H100系
特別快速の種別が採用されているのは元々高速バスに対応するため、自動販売機を設置したり新聞や雑誌のサービスを提供していたためです。
2025年のダイヤ改正で特急「大雪」が特別快速に格下げされるため、「きたみ」は運行区間が網走まで延長され快速に格下げされます。
 
快速「はなさき」・「ノサップ」
・運行区間:釧路~根室(根室本線)
・1日の運行本数:1往復
・全区間の所要時間:約2時間
・使用車両:キハ54系
根室本線の釧路から根室の通称「花咲線」を走る快速列車です。
1989年に同区間で運行されていた急行「ノサップ」を快速に格下げする形で運行を開始しました。
「はなさき」は1日1往復運行されており、「ノサップ」は下り列車が1本のみ運行されています。
「はなさき」は東釧路~厚岸までノンストップで走り(上り列車は東釧路を通過)厚岸から根室は姉別以外の駅に停車します。
「ノサップ」は釧路から厚床まで尾幌、門静、姉別以外の駅に停車し、厚床から根室までは落石以外の駅を通過します。
 
特別快速、快速、区間快速「エアポート」
・運行区間:新千歳空港~札幌・小樽(千歳線、函館本線)
・1時間当たりの運行本数:6本
・全区間の所要時間:約1時間30分(特別快速の場合)
・使用車両:721系、733系
1988年に新千歳空港の開港を機に運行を開始した「空港ライナー」を起源とします。また、小樽発着の列車は「マリンライナー」と呼ばれていました。
札幌近郊圏と新千歳空港を結ぶ重要な列車で10分間隔で運行されています。
特別快速は南千歳から新札幌までノンストップで特急「すずらん」よりも停車駅が少ないです。
全列車にuシートが連結されており、指定席料金で利用することができます。
 
快速「はこだてライナー」
・運行区間:新函館北斗~函館(函館本線)
・1日の運行本数:16往復
・全区間の所要時間:20分
・使用車両:733系
北海道新幹線の駅が開業し新たな函館の玄関口となった新函館北斗と函館を結ぶ列車として2016年から運行を開始しました。
この際新函館北斗と函館間は電化され、733系が使用されています。
新函館北斗から五稜郭までノンストップで走る列車が快速となっており、所要時間はおよそ20分です。

JR東日本

快速「しもきた」

・運行区間:八戸~大湊(青い森鉄道線、大湊線)
・1日の運行本数:1往復
・全区間の所要時間:約1時間40分
・使用車両:キハ100系

「しもきた」という愛称は盛岡から大鰐を結ぶ急行列車に使用されており、大湊線では快速「うそり」が運行されていました。

1993年にキハ100系投入により「うそり」が「しもきた」に改称されました。

 

快速「リアス」

・運行区間:盛岡~宮古(山田線)
・1日の運行本数:1.5往復
・全区間の所要時間:約2時間20分
・使用車両:キハ100系

山田線では急行「陸中」、「五葉」、「そとやま」、「リアス」などの優等列車が運行されていました。

これらの急行列車の運行形態

はあまりにも複雑なので詳細は省きますが、これらの急行を廃止して特別快速して運行を開始したのが「リアス」です。

 

快速「はまゆり」

・運行区間:盛岡~釜石(東北本線、釜石線)
・1日の運行本数:3往復
・全区間の所要時間:約2時間30分
・使用車両:キハ110系

2002年まで運行されていた急行「陸中」を快速に格下げした列車です。

3両編成で運行されており、うち2両にはキハ110系0番台が使用されています。

この車両は急行「陸中」用に投入されたもので、リクライニングシートを備えています。

3号車は指定席車両となっており、基本的には0番台が使用されています。

かつて東北地方のローカル線で数多の数走っていた急行の面影を今に伝える貴重な列車です。

 

快速「あいづ」

・運行区間:郡山~会津若松(磐越西線)
・1日の運行本数:3往復
・全区間の所要時間:約1時間
・使用車両:E721系

郡山から会津若松の間では様々な優等列車が運行されていましたが、2015年に快速「あいづライナー」が運行を終了すると定期運行を行う速達列車は一時途絶えました。

その後2020年にE721系を使用する形で快速「あいづ」が運行を開始しました。

4両編成で運行されていますが、郡山方面の先頭車の一部はリクライニングシートが設置されており、指定席として販売されています。

 

快速「ラビット」

・運行区間:東京~宇都宮(宇都宮線)
・1日の運行本数:下り3本
・全区間の所要時間:約1時間30分
・使用車両:E231系、E233系
宇都宮線内のみで運行されている快速列車です。元々は上野から宇都宮・黒磯を結んでいた新特急「なすの」を快速列車に格下げしたものです。「ラビット」という名称は快速の英語表記である「Rapid」をもじったダジャレが由来です。
湘南新宿ラインを直通して逗子から発着する列車はただの快速として運行されています。
2024年のダイヤ改正で上り列車は全て廃止され、下り列車4本のみが運行されています。
 

快速「アーバン」

・運行区間:東京~高崎(高崎線)
・1日の運行本数:下り4本
・全区間の所要時間:約1時間40分
・使用車両:E231系、E233系
特急「あかぎ」や特別快速が停車する北本を通過する代わりに、熊谷から先は各駅に停車します。
「ラビット」同様2024年に上り列車は全て廃車されました。
東海道本線で運行されていた快速「アクティ」が廃止された現在「アーバン」や「ラビット」が廃止されるのも時間の問題かもしれません。

 

JR東海

快速「みすず」

・運行区間:飯田~松本・長野(飯田線、中央本線、篠ノ井線)
・1日の運行本数:1往復
・全区間の所要時間:約4時間10分(飯田→長野)
・使用車両:211系
飯田から長野を結んでいた急行「天竜」が前身にあたります。
1986年に「天竜」を急行「かもしか」と快速「みすず」に分離する形で誕生しました。
飯田、松本、長野といった県内の主要都市を結ぶ列車ですが、快速運転を行うのは飯田線内かつ停車駅も非常に多く、車両も普通の近郊型車両であるため乗り通す需要はほぼ皆無と思われます。
かつては313系1700番台が使用されていましたが、現在は長野車両センターの211系が使用されています。
もはや普通列車と大差ない状態になっていますが、現在も愛称付き快速列車として運行を続けています。
 

快速「みえ」

・運行区間:名古屋~伊勢市・鳥羽(関西本線、伊勢鉄道、紀勢本線、参宮線)

・1日の運行本数:13往復

・全区間の所要時間:約2時間(名古屋~鳥羽)

・使用車両:キハ75系

近鉄特急への対抗馬としてJR東海によって設定された快速列車です。

近鉄特急に比べ設備やスピードは劣りますが、安さと新幹線との接続で近鉄特急との差別化を図っています。

伊勢市や鳥羽への観光輸送は勿論のこと、三重県の各主要都市間輸送も担っています。

使用されているキハ75系は電車並みの走行性能を有しており、気動車を使った快速では日本一の速さを誇ります。

 

快速「ことぶき」

・運行区間:岡山~津山(津山線)

・1日の運行本数:下り8本、上り7本

・全区間の所要時間:約1時間10分

・使用車両:キハ40系

津山線で運行されている快速列車です。1997年に廃止された急行「砂丘」の代替列車として急行「つやま」と共に運行を開始しました。

急行「つやま」は日本最後の定期昼行急行列車として活躍しましたが、晩年は「ことぶき」と停車駅が殆ど変わらなかったり、一般型車両であるキハ40系が使用されるなど「ことぶき」と実態が殆ど変わらなかったため、2009年限りで「ことぶき」に統一されました。

 

快速「安芸路ライナー」・「通勤ライナー」

・運行区間:糸崎・三原・広~広島・梅林・五日市・大野浦・岩国(呉線、可部線・山陽本線)

・1日の運行本数:下り13本、上り24本(平日)

・全区間の所要時間:約50分(広~広島)

・使用車両:227系

呉線と山陽本線、可部線の各駅を結ぶ快速列車です。

1996年のダイヤ改正で快速運転が開始され、1999年に愛称が使用されるようになりました。

朝の下り列車は「通勤ライナー」として運行されています。

発着駅のバリエーションが非常に多く、備後地方の三原から県境を越えた岩国まで運用範囲はかなり広いです。

 

快速「みよしライナー」

・運行区間:広島~三次

・1日の運行本数:下り4本、上り3本(平日)

・全区間の所要時間:約1時間20分

・使用車両:キハ40系

芸備線で運行されている快速列車です。

2007年まで運行されていた急行「みよし」の後継列車として運行されています。

かつての芸備線では急行「ちどり」、「たいしゃく」といった優等列車が運行されており、「みよしライナー」は芸備線で運行されていた優等列車の名残と言えます。

 

快速「とっとりライナー」

・運行区間:鳥取~米子(山陰本線)

・1日の運行本数:1往復

・全区間の所要時間:約1時間40分

・使用車両:キハ121系・キハ126系

鳥取県の2大都市を結ぶ快速列車です。一般型気動車でありながら高性能気動車でもあるキハ121系・キハ126系が高速でぶっ放す走りっぷりは乗っていて爽快です。

1985年に運行を開始した快速「わかとりライナー」を起源としています。

鳥取と米子の区間では様々な快速列車、急行列車が運行されていましたが、1994年に運行区間が鳥取から米子に統一され、その際登場したのが「とっとりライナー」です。

最盛期には1日8往復運行されていましたが、2022年のダイヤ改正で1日1往復、土休日は上り列車のみの運行までに数を減らされています。

同年には米子から益田を結ぶ快速「アクアライナー」が廃止されており、その先行きが不安視されています。

 

快速「マリンライナー」

・運行区間:岡山~高松(宇野線、本四備讃線、予讃線)

・1日の運行本数:下り38本、上り35本

・全区間の所要時間:約1時間

・使用車両:5000系、223系

瀬戸大橋の開業と同時に運行を開始した快速列車です。

JR西日本とJR四国の共同で運行されており、車両は2階建てグリーン車を連結したJR四国の5000系とJR西日本の223系が使用されています。

「マリンライナー」は岡山と高松の距離を一気に縮め大規模な流動を生み出した一方、高松の都市機能が岡山に吸い取られるストロー現象も発生しました。

瀬戸内地域の経済に大きな影響を及ぼした「マリンライナー」は通勤・通学需要が大変多く終日混雑しており、瀬戸大橋からの車窓をゆっくり眺めたいのであれば指定席かグリーン車に課金することを強くお勧めします。

 

JR四国

快速「サンポート」・「サンポート南風リレー」

・運行区間:高松~多度津・観音寺・伊予西条・松山・琴平(予讃線・土讃線)

・1日の運行本数:下り15本、上り13本

・全区間の所要時間:約4時間30分(高松~松山)

・使用車両:6000系、7000系、7200系

高松駅周辺の再開発されたエリアであるサンポートが愛称の由来となっています。

南風リレー号は名前の通り多度津で特急「南風」との接続を行います。

快速列車ではありますが快速運転を行うのは高松から坂出の区間のみで、他の区間では各駅に停車します。

高松から松山まで約200km近い距離を走破する列車もありますが、7000系と7200系は車内にトイレが無いため、乗り通す際には注意が必要です。

JR九州

快速・区間快速「シーサイドライナー」

・運行区間:長崎~竹松・早岐・佐世保(佐世保線、大村線、長崎本線)

・1日の運行本数:下り14本、上り15本

・全区間の所要時間:約2時間(長崎~佐世保)

・使用車両:YC1系

長崎と佐世保を結ぶ快速列車は1986年に設定され、1989年から「シーサイドライナー」の愛称が与えられました。

快速と区間快速が運行されており、区間快速は佐世保から新大村まで各駅に停車します。

1999年には一部の列車が特急に格上げされ「シーボルト」として運行を開始しましたが、すぐ廃止されました。

途中大村線というローカル線を通りますが、長崎県内の2大都市を結び途中には一大観光地であるハウステンボスもあるため、長崎県内でもかなり重要な列車と言えます。

 

快速「日南マリーン号」

・運行区間:宮崎~志布志(日南線)

・1日の運行本数:1往復

・全区間の所要時間:約2時間30分

・使用車両:キハ40系

かつて大隅線に直通していた快速「佐多」が前身となっている快速列車です。

快速運転を行うのは田吉から飫肥の間です。

 

快速「なのはな」

・運行区間:鹿児島中央~指宿・山川(指宿枕崎線)

・1日の運行本数:下り4本、上り3本

・全区間の所要時間:約1時間

・使用車両:キハ200系

1992年に快速「いぶすき」を置き換える形で運行を開始しました。

快速「いぶすき」は1往復が枕崎まで乗り入れていましたが、「なのはな」に置き換えられたことにより山川から枕崎で運行される快速列車は廃止されました。

2004年から指定席車両を連結した特別快速「なのはなDX」が運行されました。

「なのはなDX」は2011年にに運行を開始した観光列車「指宿のたまて箱」に置き換えられ、指定席車両として使用されていたキハ220形1102は指宿枕崎線運用から外されています。