賢島駅

三重県志摩市にある駅です。

志摩線の終着駅ですが、当初は鵜方が終着駅になる予定でした。

しかし、英虞湾まで観光客を誘致しないと採算が取れないという理由で、英虞湾に浮かぶ賢島まで線路が伸ばされました。

賢島は当初無人島でしたが、鉄道の開業により観光開発が行われ、現在は伊勢志摩を代表する観光地の一つとなっています。

賢島は本土から数十m程しか離れておらず、島という雰囲気はあまりありません。

 

乗り入れ路線

・近畿日本鉄道志摩線

 

北口駅舎。志摩線を標準軌に改軌した際に供用を開始しました。

駅舎は傾斜地の上にあります。

南口。旧来からの出入り口です。

左側の建物は開業当時の物で地上ホームが残っていた時まで駅舎として使用されていました。

現在は乗務員、清掃員の休憩室として使用されているようです。

標準軌に改軌した後は南口から一段高い位置にホームが設置されました。

奥に見える高架の下あたりに昔は線路が敷いてありました。

一時期は地上ホームが普通列車用ホーム、現ホームが特急用ホームとして共存していましたが、高架ホームが拡張され地上ホームは1993年に廃止されました。

昔は300mほど離れた所に真珠港駅があり、そこまで線路が伸びていました。

草生している空き地は近鉄所有の土地のため、賢島駅の地上ホームや真珠港駅への廃線跡と思われます。

駅舎内。売店や待合室があります。

壁が無い非常に開放的な造りとなっています。

改札口。自動改札機が設置されています。

ホームは4面5線。標準軌に改軌した当時は1面2線でしたが、先述した通り拡張されました。

志摩スペイン村の開業に合わせたようです。

このように時間帯によっては特急車両しか停まってないこともざらにあります。

駅から300mほど離れた所にある真珠港駅の跡地。

その名の通り真珠養殖に関する資材を取り扱う貨物駅で、海の際まで貨物列車が横付けしていたようです。

賢島の真珠産業の不況により1969年に廃止されました。

その後は賢島駅の留置場として使用されていたようですが、こちらも賢島駅のホーム拡張に伴い廃止されました。

 

訪問日:2024/09/03