金沢市の概要

金沢市は石川県の県庁所在地で人口は約45万人です。

江戸時代は加賀藩の城下町として発展しました。「加賀百万石」と評されるように江戸幕府以外の大名では最多の石高を誇り当時は日本屈指の大都市として栄華を誇りました。

現在日本有数の大都市とは言えませんが、歴史的な建造物や伝統工芸品が数多く残っており日本有数の観光都市として絶大なブランド力を誇っています。

また、本州日本海側の都市では2番目の規模を誇り、北陸三県の中心都市としても機能しています。

 

金沢市内を散策(2022/12/09)

金沢市の玄関口となる金沢駅です。

兼六園口にある鼓門ともてなしドームは今や金沢のシンボルとして親しまれています。

近年ではSNS映えスポットとしても知られており、多くの人が記念撮影をしていました。

一大観光地である金沢の玄関口であればこれくらいインパクトは必要でしょう。

兼六園口前。金沢駅は市の中心部から離れていますが、北陸新幹線開業後以降に再開発が進み、新たな商業の中心地になりつつあります。

左奥の工事用柵で囲われた区画も10年前にはビルが建っていたような記憶があるのですが、何かしら再開発を行っているようです。

中心部へのアクセスにはバスを使用することが一般的ですが、ひっきりなしにバスが発着しているためそこまで不便ではありません。

バスで香林坊までやって来ました。

香林坊と犀川の手前のエリアである片町が金沢市の中心街です。

周辺には高級ブランド店が多くあったのが印象的で、思いのほか都会的でした。

北陸地方の中心都市としての風格を感じました。

香林坊交差点から加賀百万石通りを通って金沢城へ向かいます。

この途中にあるのが石川近代文学館で元々は学校でした。

金沢は空襲の被害が少なかったためこのような古い建物が数多く残っています。

また、金沢市には明治時代から多くの学校が建設され、現在は人口10万人あたりの高等教育機関の数が全国一位となっています。

加賀百万石通りをしばらく歩くと金沢城の巨大な石垣が見えてきました。

金沢城の玄関である石川門。1700年代後半に再建された門で重要文化財に指定されています。

金沢城のシンボルである五十間長屋と橋爪門続櫓、菱櫓です。2001年に木造復元されたもので明治時代の火災で焼失しました。

金沢城の軍事拠点的な役割を果たしており、櫓は敵の見張り、五十間長屋は武器や食料の備蓄倉庫として使用されていました。

金沢城とセットで見ておきたいのが日本三名園の一つである兼六園です。

城の隣にありますが元々殿様の別荘が始まりだったので隣にあるのは必然です。

兼六園で最も目立つのが霞ヶ池。この池を中心に兼六園の庭園は整備されています。

右側に見える二股の灯篭が兼六園の名物である徽軫灯籠(ことじんとうろう)です。

これも兼六園の名物である「雪吊り」です。松の木が雪の重みで潰れないようにするための工夫です。

これもまた兼六園の景観に一役買っています。

霞ヶ池の真ん中にある島は「蓬莱島」と呼ばれています。

兼六園は高台にあり金沢市街を一望できます。


もう一つの池は瓢池(ひさごいけ)。兼六園の庭造りはここから始まったようです。

右側の灯篭は海石塔です。六重に重ねられている構造が特徴的です。

前田利常が作らせたという説や、朝鮮出兵の時に加藤清正が持ち帰ったものを豊臣秀吉が前田利家に送ったという説があります。

奥の滝は翠滝と言われており、ここまで大きな滝がある庭園も珍しいです。

 

金沢には他にも二十一世紀美術館や尾山神社、ひがし茶屋街に近江町市場など魅力的な観光地が多くあり、これらの観光地が一つのエリアにまとまっています。

とても観光に適した街なのでまた訪問したいものです。