弘前市の概要
弘前市は津軽地方の中心都市で人口は約16万人です。
津軽藩の城下町として江戸時代から栄え、弘前県が発足した際には県庁が置かれました。
弘前県はすぐに青森県となり県庁も青森に移りましたが、その後も東北地方有数の都市として発展を続けました。
県内唯一の公立大学である弘前大学が置かれている他、いくつかの私立大学も置かれ学園都市の顔も持ち合わせています。
市内散策(2024/03/08)
弘前市の玄関口である弘前駅。奥羽本線と弘南鉄道が乗り入れています。
駅ビルも併設されておりそれなりに大きな駅です。
弘前駅前。市街地が形成されていますが、本来の街の中心部からは外れています。
駅周辺は駅前・大町と呼ばれており、イトーヨーカ堂などがあります。
100円循環バスで市役所の近くに移動しました。
100円循環バスは15分に1本程度走っており、交通系ICカードも使えるので中心部への移動には便利です。
旧来の市街地は土手町と呼ばれるエリアです。
まず訪問したのは旧弘前市図書館。
明治時代に建設された洋風の建築物で昭和初期まで図書館として使用されていました。
弘前市は空襲に遭わなかったこともあり、このような古い建造物が市内の至る所に残っています。
追手門広場にあるミニチュア建造物群。
かつて市内に存在した物、現存するもの含め歴史的建造物のミニチュアが展示されています。
このような古い建物が数多く存在していた当たり、弘前市が昔から重要な都市として栄えていたことが伺えます。
普段は屋外展示となっていますが、冬の時期だったため簡易的な小屋が設けられていました。
旧図書館の隣にある旧東奥義塾外人教師館。
明治5年に開業した県内最初の私学校です。
内部は自由に見学が可能となっており、1階ではカフェが営業しています。
青森銀行記念館。こちらも非常に有名な建物で、県下初の国立銀行として開業しました。
弘前市にはこのように県内初の建造物が多く残っており、青森市より非常に古い歴史があることが伺えます。
中は見学しませんでしたが、外観だけでも十分楽しめます。
この後は弘前城公園を散策しました。文字通り弘前城の史跡です。
弘前城の凄い所は江戸時代からの天守閣が現存している以外に、多くの門や櫓が現存しているところでしょう。
櫓は3棟、門は5棟現存しており、これらは全て国の重要文化財に指定されています。
どれがどれの門かはよくわかりませんが、ここまで江戸時代の建造物が現存している城は全国でもかなり珍しいです。
これも空襲が無かったことが影響していると思われます。
ここが天守台。現在天守台は大規模な修繕工事が行われています。
天守台の工事は2024年に完了し、のちに天守閣の移動と修繕工事が行われます。
全て完了するのは2028年の予定です。
弘前城の天守閣。曳家で移動されたことで知られています。
江戸時代初期に落成した天守は落雷で吹っ飛び、1810年に現在の天守が再建されました。
幕府から天守の再建は認められていませんでしたが、「櫓を再建する」という名目で再建されました。
櫓の中と展望台は冬季のため立ち入れませんでした。
城内から見た津軽富士こと岩木山。この日は快晴でとても綺麗に見えました。
歴代の城主もこの景色を堪能したことでしょう。
以下、弘前の名物です。やはり日本一の生産量を誇るリンゴが有名です。