中央西線の中津川から名古屋はJR東海の在来線区間で最も利用客が多い区間です。

現在この区間の普通列車は全て315系8両編成に統一されていますが、315系導入前は211系5000番台や313系が使用されていました。

これらの車両の基本編成の両数は2両編成から4両編成と短かったため、複数の編成を併結して長大編成を組んでいました。

ここでは昔の中央西線で見られた併結編成を紹介します。

 

中央西線で使用されていた車両

中央西線で使用されている車両は全て神領車両区に所属しています。神領車両区には313系、313系8000番台、211系5000番台が所属していました。

内訳は以下の通りです。

 

・313系4両×6本(B1~B6編成)

・313系3両×10本(B101~B107編成、B151~B153編成)

・313系2両×32本(B401~B408編成、B501~B524編成)

・313系8000番台3両×6本(B201~B206編成)

・211系5000番台4両×20本(K1~K20編成)

・211系5000番台3両×17本(K101~K117編成)

これらの車両を組み合わせることでバラエティー豊かな併結編成が組まれていました。

 

中央西線の併結例

▲313系1300番台を3編成繋げた6両編成。1300番台には霜取りパンタグラフが搭載されているため、非常にパンタグラフの密度が高い編成となっています。

JR東海は真夏でも霜取りパンタグラフを全部上げるため、電気機関車の重連のようにも見えます。

▲313系2両と211系5000番台4両の編成。

▲313系8000番台3両と211系5000番台3両の編成。

313系8000番台は有料快速「セントラルライナー」用の車両でしたが、「セントラルライナー」廃止後はロングシートの211系5000番台と同じ扱いを受けていました。

・8両編成

▲211系5000番台4両を2本繋げた編成。4両編成の211系5000番台はトイレが設置されていましたため、トイレには困りません。

▲211系5000番台4両と313系4両の8両編成。

▲313系4両編成同士の併結編成。中央西線で313系は少数派であるため、313系同士の併結は珍しいです。

 

・10両編成

▲211系5000番台4両+3両+3両の10両編成。

首都圏では見られなくなった長編成の211系は名古屋で見ることができました。

▲313系4両+313系8000番台3両+3両の10両編成。

▲313系4両+2両+2両+2両の10両編成。

高蔵寺発名古屋行きの普通列車として運行されていました。

10両編成でパンタグラフ8基、トイレ4つ、そのくせ中間車はわずか2両というとんでもない編成でした。

▲313系3両+211系5000番台3両+4両の10両編成。

回送列車でも面白い編成を見ることができました。

▲211系5000番台3両+3両+313系2両+2両の10両編成。

これも回送列車です。

10両編成に収まるなら何でもありという感じです。

 

ご自宅で中央西線での併結を再現したい方はこちらから。