名鉄名古屋駅

愛知県名古屋市中村区にある駅です。

名鉄最大のターミナル駅で1日800本以上の列車が発着します。

私鉄のターミナル駅では珍しく通過型のターミナル駅で、当駅から分岐する路線はなく、前後で各方面に路線が分岐しています。

その特殊な位置関係や、発着する列車に対してあまりにも駅の規模が小さいため、日本一カオスな駅として知られており、そのカオスっぷりは多くの鉄道ファンを魅了しています。

しかしながら、近鉄名古屋駅と共に再開発し駅のスペースを拡張する計画があるため、今の光景が見れるのもあと数年かもしれません。

 

乗り入れ路線

・名古屋鉄道名古屋本線

 

駅舎。駅ビルを併設した地下駅です。

駅の真上に名鉄百貨店本店があります。

切符売り場。切符売り場は計5か所あります。

改札口。改札口は計7か所設置されています。

この改札口は入り口専用改札口です。

入り口専用改札口と出口専用改札口とを分けることで、うまく動線を分けているようです。

ホームは3面2線。

1日800本発着する列車をわずか上下線各1本ずつの線路で捌きます。

そのため、名鉄名古屋駅には初見殺しの特殊ルールが存在します。

外側のホームは乗車専用ホームとなっており、乗降者の動線を分けてスムーズな乗降を促しています。

真ん中のホームは降車専用ホームとなっています。

しかし、特急列車の特別車の利用者に限りこのホームから乗ることが出来ます。

向かい側のホームを見るとカラフルなパネルが多数設置されています。

名鉄名古屋駅は同じホームにバラバラの行き先、両数、ドア数、種別の列車がやって来るため、列車ごとに乗車位置が異なります。

名鉄名古屋駅では色ごとに乗車位置を分けており、列車の到着時間が近づくとパネルが光る仕組みとなっています。

ホームには学校の体育館のようにカラーテープが貼られていますが、これが乗車位置を示しています。

テープの色は先述したパネルの色に対応しており、並ぶ場所を間違えると列車に乗ることはできません。

ホームに設置されている列車案内板。

終着駅を囲っている枠の色も乗車位置を示していますが、分かりにくいです。

駅にはファンから「DJブース」と呼ばれるアナウンス室があります。

名鉄名古屋駅は種別、行き先、両数、ドア数などの組み合わせがあまりにも複雑すぎるため、自動放送が導入されていません。

更に名鉄には臨時停車、途中駅での種別切り替えなどイレギュラーな案内が多く、これがさらに事をややこしくしています。

自動放送の導入を検討したところ、あまりにも複雑すぎてメーカーが匙を投げたという逸話もあります。

名鉄名古屋駅に自動放送が導入された日はコンピューターが人類に勝った瞬間になるかもしれません。

 

訪問日:2022/04/19