直江津駅はかつて信越本線と北陸本線が乗り入れ、日本海を縦貫する殆どの優等列車が停車する一大主要駅でした。しかし、2015年3月に北陸本線が金沢まで延伸すると、信越本線(長野方面)と北陸本線は経営移管され、優等列車も全て廃止されてしまいました。ここでは北陸新幹線が金沢に延伸する直前とその1年半前の直江津駅の様子を紹介します。

  2015年3月12日当時の様子

改札口の列車案内板。

普通列車よりも特急列車の表示が多いことも珍しくありませんでした。

発車時刻表。

北陸本線、ほくほく線の時刻表は半分以上が赤文字で染められていました。

ホーム上には多くのドア位置案内が設置されていました。

特急「はくたか」と「北越」のラストランを案内するポスター。

キャッチコピーが非常にかっこよかったです。

関係者一同の愛を感じました。

越後湯沢と金沢・福井・和倉温泉を結んでいた特急「はくたか」。

当時関東から北陸へ向かう場合、上越新幹線で越後湯沢に行き、そこから「はくたか」に乗り換えるのが最速手段でした。

六日町から犀潟までは北越急行ほくほく線を走り、ほくほく線内では在来線特急最速の最高速度160km/hで走っていました。

「翼は消えず、生まれ変わる」のフレーズ通り現在「はくたか」は北陸新幹線の列車名に使用されています。

新潟から金沢を結んでいた特急「北越」。

日本海側の2大都市を結ぶ花形特急列車でした。

車両は485系が使用されており、写真は大規模なリニューアルを行った3000番台です。

新潟から新井を結んでいた快速「くびき野」。

新潟県内の各主要都市を結ぶ快速列車で、新潟から直江津の停車駅は特急「北越」とほとんど同じでした。

車両も485系が使用されていました。

ほぼ特急列車のようなサービスを提供していた超乗り得列車で、重宝した18切符ユーザーは多いことでしょう。

現在は特急「しらゆき」がその役目を受け継いでいます。

北陸本線の普通列車で使用されていた413系。塗装は「北陸地域色」と呼ばれていました。

413系は一部があいの風とやま鉄道に譲渡されたようですが、観光列車に改造された車両以外は全て引退したようです。

一方、えちごトキめき鉄道が購入した413系は急行色に塗り替えられ、急行列車として運行されています。

北陸本線の413系と信越本線の115系の並び。

当時の直江津駅は「はくたか」の681系・683系とほくほく線の車両以外は全て国鉄車両が発着していました。

115系が直江津駅に乗り入れることはもうありません。

 

  2013年8月4日の様子

北陸本線で使用されていた475系。

日本で最後まで使用されていた急行型車両でした。

この年を最後に直江津まで乗り入れなくなったような記憶があります。

485系上沼垂色で運行されていた快速「くびき野」。

北越急行カラーの681系。