興津駅
静岡県静岡市にある駅です。
興津は東海道の難所の一つ、さった峠の近くにあり、江戸時代には興津宿が置かれていました。
明治・大正時代は政財界の大物たちが別荘を構えていました。
東海道本線の開業が決まった際、興津宿の人達は狂喜乱舞したらしく熱心な駅の誘致運動を行いました。
当時は宿場町が廃れるため鉄道建設に反対の意を示すのが一般的だったため、興津宿のようなケースはかなり珍しいです。
また、駅の近くにある清見寺の住職は東海道本線建設のための用地を提供し、保証金も献納したエピソードも有名です。
興津駅は静岡通勤圏の東端に位置し、多くの折り返し列車が設定されている主要駅です。
当駅から島田までは約10分に1本の間隔で普通列車が発着しています。
乗り入れ路線
・東海道本線
駅舎。平屋建てのコンクリート駅舎です。
オレンジ色の屋根が特徴的で客室部分は天井が高くなっています。
駅舎内。自販機が設置されているスペースにはかつて売店があったのでしょうか。
改札口。そこまで利用客が多くないのか簡易型の自動改札機が設置されています。
ホームは2面3線。
3番線のホームは折り返し列車用のホームです。