徳島駅

徳島県徳島市の代表駅です。

徳島市は徳島藩の城下町として栄え、幕末には藍産業で発展しました。

また地理的な関係から関西地方との繋がりが強く、現在は鳴門海峡大橋→淡路島→明石海峡大橋経由で気軽に関西地方に行くことができます。

徳島駅は徳島県内の大概の列車が乗り入れる県内最大のターミナル駅です。しかしながら、大半の利用客は県内移動で完結しており、県外移動に鉄道を使う人は多くありません。

徳島県が日本で唯一電化路線が無い県となっている要因の一つとなっています。

JR四国の駅としては高松駅に次ぐ利用客数を誇りますが、運賃収入が少い点が玉に瑕です。

一方、徳島県は高速バスの利便性が非常に高く、四国3県にバスが発着しているのは勿論のこと、関西地方への高速バスもひっきりなしに発着しています。徳島から難波までは3時間程で行くことができます。

 

乗り入れ路線

・高徳線

・徳島線

・牟岐線

・鳴門線

 

四国の県庁所在地では一番人口が少ない徳島市ですが、駅ビルのデカさは四国一で人口約25万人の都市の駅にはあまり似つかわしくありません。

徳島駅前。駅前のバスターミナルはとてつもなく広く路線バスや高速バスがひっきりなしに発着しています。

駅前の繁華街となっており、人口の割にかなり立派な駅前となっています。

しかしながら駅前のそうごうは撤退しており、他の地方都市同様市街地空洞化が問題となっています。

駅舎内。

切符売り場。近距離利用客が多いためか指定券券売機は1台しかなく、みどりの窓口も小規模です。

改札口。現在も有人改札です。

ホームは2面4線。近代的な駅ビルの割にホームは昭和の雰囲気が漂います。

特急は改札から一番近い2番線から発着します。

3,4番線ホーム。こちらは木造の上屋が残っておりホームもかなり狭いです。

駅構内も非電化のため原始的な鉄道のターミナル駅の光景が残っています。

駅構内にある徳島運転所。徳島県内を走る大概の車両が所属しています。

駅の裏には山があり出入り口はありません。

 

徳島駅とその周辺は現在立体交差化が検討されています。

徳島駅⇔徳島運転所の行き来で踏切が長時間遮断されたり、駅による市街地の分断を解消するのが目的です。

しかしながら、自治体とJRで折り合いが着かず協議は進展していません。特に上記の車両基地を移設させる必要があり、それには多額の費用がかかります。

松山駅や高知駅が立体交差化されたなか徳島駅は近代化から取り残されており、今後の行く末に注目したいところです。