1 現況測量

(1)現況測量は、建物を新築するときや土地を売却するときをキッカケに行うことが多いもので、実務上は仮測量と呼ばれることもあります。

 

(2)現況測量は隣接土地所有者と境界の確認を行なわないで、現状の境界標や境界線と推測される工作物(ブロック塀や建物角など)を基に、土地家屋調査士や測量士が測量することです。

 

(3)道路や水路の管理者(自治体)や隣地所有者との立ち会いは行わないため、現況測量では境界確認書は交わしません。

 従って、境界線については未確定の状態です。

 

(4)測量図としての正確性はありますが、土地の境界が確定されたものではないため、所有権を有する土地の面積という意味では信頼性が低いものとなります。

 

2 確定測量

 

(1)確定測量は隣地所有者の立ち会いのもと、全員の合意を得て境界点を決定し、全ての隣接地との境界を確定させる測量のことです。

 

(2)確定測量は、登記の専門家である土地家屋調査士に依頼し、隣地所有者と合意したうえで確定測量図を作成します。

 

(3)確定測量図とは、隣地所有者の立ち会いのもとに境界を確定し、境界標を設置し、双方が押印した[境界確認書]が添付された測量図のことをいいます。

 

(4)併せて官有地との境界も確定します。

 

(5)確定測量を終えた土地は[境界が確定された正確な面積の土地]ということになります。

 

※土地の表題部に関する業務は土地家屋調査士さんの業務となります。