セルフライナーノーツ | すてきなあなたに

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ギターリスト 藤井謙二のブログ

M1 ゲリラ

この曲で歌われている「ゲリラ」は、おそらくキューバ革命の英雄チェ・ゲバラによるゲリラ戦の事ではないかと…僕は解釈しております。チバ君本人に確認した訳ではありませんので、これは単なる憶測にすぎませんし、歌詞にある全ての言葉がその事を示してる訳ではないと思っていますが、なんとなくゲバラという主人公を曲の中にイメージしてギターを弾きました。
映画や本で知るゲバラは、とてもたくましく、正義感にあふれ、そしてロマンチストです。ジョン・レノンが賞賛したように、「世界で一番格好いい男」という言葉が本当に相応しい人物ではないでしょうか。数あるゲバラのエピソード中で僕が一番好きなのは、キューバ革命達成後、キューバ使節団として来日した際、当初予定になかった、日本側も見せたがらなかった、広島の原爆資料館を訪れた事です。そして帰国後キューバの教科書に広島、長崎の原爆の悲劇を記すよう指示したという話は、広島県民として胸を打たれました。
今年も終戦記念日を迎えました。今から53年前、慰霊碑に献花されたゲバラ。この曲を演奏する際、少しだけゲバラの強さを身に纏えるような気がします。

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M2 黒いレイディー


ミュージシャン用語に「ペダル」というのがあります。元々はパイプオルガンの足で弾く低音鍵盤(ペダル)からだと思います。ペダル=ルート音、一番低い音の事です。
アレンジ用語として使われる際は、どちらかと言うと、コード進行の中で一つの音を基軸とするという意味に多く使われています。例えばアレンジャーに「藤井君、そこ8小節間ペダルね」と言われれば、コード進行の中で一つの音を軸としたリフを繰り返す、又はコード進行の共通音を使ったアルペジなどでステイします。これらの基軸となる音の事を「ペダルポイント」と言います。このペダルポイントにどの音を使うかによってコード進行の雰囲気が変わるのです。ギタリストとして、とてもセンスを問われる場面でもあり、次も仕事に呼んでもらえるか…分かれ道です。
又、ペダルによってやや忙しいコード展開なども、基軸を置く事で、地に足の着いた印象になったり、逆に疾走感を出したり、色々な効果があるのです。
「黒いレイディー」で言いますと、イントロのチバ君の半音チョーキングのリフや、サビでの僕のアルペジオなどがペダルになります。この曲の様にAメロ Bメロ サビが一つの循環コードで構成されている曲は、コード進行を追い過ぎないアンサンブルがとても重要になってくるのではないか…と、僕は思います。そんな時はペダルを活用したいです。

長々と皆様の日常生活において何の役にも立たない事を書いてしまいました。。。
もちろんバースデイのメンバーがアレンジ中に「ペダル」という言葉を発する事は…皆無です。

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今日はここまで!!