「 トヨタ クラウン S3系 アライメント調整 」です

 

常連さんから

 

「 車を入れ替えたので 」ということで

 

御入庫です

 

 

当然 バリバリの新車です ( 喜 )

 

では受け入れでの試運転 ・・・

 

うん 特に変な感じも無く 綺麗に走りますね

 

さすが 新車 !

 

けど 御聞きすると

 

ちょっと 

 

「 ステアリングのセンターずれが 」在り

 

気になったので

 

「 自分で 治しちゃった 」そうです ( 笑 )

 

では 頑張りましょう

 

上げて ~

 

 

チェックしてゆくと ・・・

 

 

新車なので ・・・「 綺麗 」

 

リアは ・・・

 

 

あれ ? ・・・


 

「 4WS 」ですね

 

トヨタでは 「 DRS 」

 

「 ダイナミック リア ステアリング 」

 

と 云うそうです

 

まあ これは 各メーカー ばらばらに

 

「 商品登録 」するので

 

当然 「トヨタ以外のメーカー 」では

 

「 DRSとは呼べず 」

 

( 呼びたくもないかも知れんが ・・ )

 

さらに 工夫を凝らした

 

「 変わったネーミング 」しますが

 

まあ ものは 同じで

 

「 モーターを ギアを介して 

    リアタイヤを ステアさせる

                       4WSシステム 」

 

ですわ

 

過去には 80年代に 

 

日本が しきりに 各車種導入して

 

「 大失敗したもの 」を

 

洗練させたもんですわ

 

こんときゃ ほぼ 

 

上手くいかなかったのは

 

「 制御が おおざっぱ 」だったから ・・

 

油圧シリンダー使ってみて

 

「 メンバーごと後輪を動かそう 」

 

と してみたり

 

リアまで 長 ~ いシャフト伸ばして

 

フロントと同じような

 

「 ステアリングラック 」装備して

 

「 完全機械式 」にて 

 

制御しようとしてみたり

 

「 単なるブッシュのたわみだけ 」

 

で コントロールしようとしてみたり

 

各社 いろんな機構にて

 

知恵 絞ってましたが

 

日本メーカーの欠点として

 

「 ブームになると みんなで

     一生懸命そればっかりやって

         飽きると 一斉に辞めちゃう 」

 

ってのが在り ・・・

 

まあ 唯一 「 日産 」だけが

 

「 GTR 」で R34まで

 

「 HICAS 」

 

「 ハイ、

      キャパシティ、

        アクティヴェリー、

                 コントロールド

                     サスペンション 」

 

( う ~ 舌噛みそう・・ 爆笑 )

 

で、開発 頑張ってましたわ ・・・

 

で ・・・

 

この 日産 4WS の 「 HICAS 」

 

最初の 「 BNR32 」では

 

チューニングカーでは 

 

ほとんどの人が 

 

「 作動を殺してました 」

 

理由は簡単

 

「 リアが変な動き

           するんで乗りにくい 」

 

ですわ ・・・

 

これが 「 R33 」になると

 

「 いらん、こんなもん ! 」

 

という人と

 

「 あったほうが良い 」

 

という人が 半々くらいに ・・・

 

そして 「 R34 」になってくると

 

「 外す人の方が

                   少なくなってくる 」

 

んですわ ・・

 

理由は 簡単

 

「 制御が 緻密になってきたから 」

 

で ・・・

 

その後 国産でも 「 R34 」が終わると

 

「 4WSは 忘れられた技術 」

 

となってゆきましたが

 

突然 ポルシェから 

 

「 991型 GT3 と ターボ 」に

 

「 アクティブリアアクスルステア 」

 

と 云う名称で

 

「 4WS が 登場 」

 

自分は 

 

「 過去の日本の4WSブーム 」を

 

見て来とるんで

 

「 ポルシェ 大丈夫か ? 」でしたが

 

一応 チェックしてみると

 

「 新車状態 」では

 

「 驚くほどの精度 」で

 

「 右に切り戻した時 」と

 

「 左に切り戻した時 」の違いは

 

0.1mm単位で

 

「 ほぼ完璧 」

 

技術は 進歩しとるなあ ・・

 

と 感心しました

 

ただ 

 

「 システムフェイルした時は

                      どうなるのか ? 」

 

「 10年後 、20年後 は

            ちゃんと動くのか ? 」

 

また その時

 

「 きちんと

         補修パーツは

                   出るのか ? 」

 

は 自分には 判りません

 

最初の 

 

「 システムフェイルした時は

                      どうなるのか ? 」

 

は おそらく 

 

ギアをモーターで駆動している

 

構造上

 

「 システムフェイルした時 」は

 

「 そこで 電源を止めて固定する 」

 

では無いかと思われます

 

きちんと 

 

「 中点 まで戻して固定する 」

 

ことができるなら

 

「 システムフェイルでは無い 」

 

ですから ・・・( 笑 )

 

で この トヨタのシステムも

 

新車時は

 

「 驚くほどの精度 」です

 

これだけ 綺麗に制御できるなら

 

まあ 「 アリ 」かな ?

 

と思います

 

少なくとも 

 

「 80年代日本車レベル 」とは

 

モノが違いますね

 

まあ 「 4WSユニットのラベル 」は 

 

「 トヨタ 」ではなく

 

「 レクサス 」でしたけど ( 笑 )

 

では やりましょうね ~

 

 

感心したのは 「 ボンネットの支え 」が

 

「 棒 」であること

 

雑誌では 

 

このクラスの車に 

 

「 棒は 物足りない 」

 

なんて書かれてましたが

 

ボンネットの支えは

 

「 棒 」が 

 

一番良いに決まっとるやろ!!

 

高級車のスタンダードとなっとる

 

「 ガスダンパー式 」は

 

人生( ダンパー生? )の 

 

98% くらいを過ごす

 

「 ボンネットが閉まった状態 」では

 

一番圧縮された状態です

 

で ・・・ 構造上 

 

「 ガス漏れを100%無くす 」のは

 

無理ですね

 

ゴムパッキン使っとるんで ・・・

 

なので 年月が経つと

 

必ずガス漏れして

 

「 整備中に 頭をしばきに来る 」

 

んですけど

 

( 5年くらいじゃならんですよ )

 

「 ただの棒 」は 

 

壊れませんから ( 爆笑 )

 

つまらんとこに 

 

変に凝ったもんつけて

 

「 結局 壊れる 」のは・・・

 

まあ さすが 「トヨタ 」ですわ

 

 

この 「 4WSシステム 」は

 

下準備が とても大切 !

 

 

測定で 数字が出ると ・・

 

まあ 数字は 「 新車状態 」で

 

最近の製造ラインは

 

「 かなりの精度 」です

 

ここからは すべての下準備を

 

事前に済ませてあるので 

 



もう 一気に仕上げてゆきます

 

すべてを済ませると

 

試運転 ・・・

 

ちょぅっとだけ 修正入れて

 

終了です

 

オーナーさんと交代しようとすると

 

「 あ フジイさんは 信用してるので

         フジイさんが OKなら OK です 」

 

と そのまま 御出庫となりました

 

いつも 有難う御座います

 

この子も 

 

大切にしてあげて下さいね ~

   

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