「 リアサス考察 その2 」です
いや ~ えらいもん 書いちゃったなあ ~
なんか 収拾つかなくなってきた ・・・ ( 汗 )
まず 「 その 1 」で リジットの例として 羅列した
「 TE27 」、「 AE86 」、「 A175ランサー 」
「 フェラーリ 250GTO 」の 4例ですが
これ 自分は 全て 「 リジッドアクスル 」の 例として
書きましたが
その後 「 リジッドアクスル 」にも いろんな種類があり
いっしょくたには 出来んなあ ・・・
で 何例か追加して書き足しましたが ・・・
そのため 分類が おかしくなったので
訂正しておきます
( その 1 は すでに訂正済み )
「 TE27 」、「 ハイエース200系 」は 板バネ リジットサス
「 250GTO 」は ちょっと変わってて
板バネのままだと
「 300PSの大パワーにて 板バネが ねじられる 」ので
アクスルの上下に リンクを追加して 対策してあります
( 左側が前方で左リアタイヤ側から 横向きに見てます )
赤いのが追加した リンクとなります
( さすがに 250GTO はやったこと無いので 写真は 無いです )
上手く考えましたねえ ( 感心 )
これは 「 3リンク と 5リンク の 違い 」と 同じ考え方です
つまり 反トルクにて 加速 減速 時に
「 アクスルそのものがタイヤの回転方向にねじられる 」のを
「 板バネ 」だと 「 バネそのもので 抑える 」のですが
トルクが大きくなると
「 反トルクの作用で 板バネが しなってしまう 」ので
本来の 「 バネとしての動きを阻害する 」から
この 「 ねじれを止める 」為に 上下に リンクを追加して
「 板バネに余計なストレスを掛けない 」ようにしてあります
( 画像は ハイエース200系 )
この ハイエースで
「 ダンパーが 左右で 止め方を 前後反対にしてある 」のも
同じ考え方で 少しでも
「 反トルクによる板バネのしなり 」を抑えるためです
「3rd カマロ ファイアーバード系 」のような
「 3リンク リジットアクスルサス 」では
( 写真は 3rd ファイアーバード )
アクスルから 「 剛性結合された リンク 」を 前方に伸ばして
( 赤いリンク 、緑のリンクは 左右の位置決めの ラテラルロッド )
「 アクスルのねじれ 」を 抑えてます
これが 「 5リンク 」となれば
もっと滑らかに アクスルを動かす為に
上側に 2本リンクを追加して ( デフの左右の青いリンク )
全てのリンク類を 「 ブッシュで結合する 」ことにより
アクスルを 「 完全フローティングマウント 」してますね
ただ デフ後方に見える
「 銀色の ラテラルロッド 」は 画像左側を 「 車体 」に
画像右側を 「 アクスル 」に 支持してあるため
ストロークすると
「 画像左側 車体支持部を中心にして 円運動する 為
アクスル全体が 微妙に 左右に動いてしまう 」
のが 欠点でした
それを 解決したのが
「 ワットリンク 」で
具体的には
( 画像は アルファ T75、SZ 系 )
こういう
( 画像は アルファ T75 、SZ 系 )
もんです ( 笑 )
そう
「 ラテラルリンクを
中央で2分割して
そこに リンクを付けて
さらにそのリンクの中心で
アクスルを支持する 」
ことにより
アクスルがストロークにより 動いても
アクスルの左右位置は 常に変わらない 」
という 「 大発明 」です
じゃ これ 「 採用例が めちゃある 」のか ?
ですけど ・・・
大発明にも関わらず ・・・
ほとんど採用されていません ・・・
自分の知る限り
この 「 アルファの T75系 」と
「 マツダ 初代 RX-7 SA22C系 」
( 画像は SA22C )
くらいしか 採用例が在りません
また 「 SA22C 」は 写真の通り
ワットリンクを
「 アクスル前方に 画像左側に デフを オフセットして 」
配置して在ります
緑のリンクは 実際は デフの上側を通っているので 見えません
青は ワットリンクになります
これ もともとは 「 RX-3 レースカー 」で 採用されていましたが
その時は 普通に「 デフ後方 」に配置されていた はずなのですが
市販車である SA22C には
「 後方衝突時に ガソリンタンクを突き破る可能性が在る 」
ということで 「 デフの前方 」配置になったそうです
写真からも 配置に苦労したのが判りますね
これも 分かりにくいですけど
オフセットはしてありますけど
「 左右のラテラルリンクの長さは 同じ 」で
きちんと ワットリンクとして作動するようになってますね
ただ ・・・
自分としては
「 アクスルが 左右に動く 」ことより
「 トーが変化する 」ことの方が 問題ですわ
なので ワットリンクは
「 後方で しかも アクスルから 後方に少し距離が在る 」
方が 望ましいです
なぜなら 横Gが かかった時に
「 アクスル全体を トーイン側に
動かすモーメントとなるから 」
ですわ
なので
「 前方に配置してしまった SA22C の ワットリンク 」は、
実は それほどの効果は 無かったんでは ・・・
と思います
通常の 適切に 配置した
「 車体幅いっぱいの ラテラルリンクの
円運動による 左右の動き 」は 、
そんなに 大きな問題にはならなかったと思います
自分は それより 左右の前後方向の位置決めリンク
( 下の画像の青い4本のリンク )
を 調整できるようにして
「 リアトーを 適切に調整できるようにする 」方が
遥かに重要だと思います
なので 本当は アライメント屋とすれば
「 ラテラルリンクを調整可能 」にするより
「 この写真の青いリンク類を 調整可能 」にしてもらう方が
遥かにありがたいんですけどね ~
続きは また ・・・