「 マツダ ND ロードスター 1G締め 及び アライメント調整 」です

 

「 この度、NDロードスター(NR-A)を

                                       購入にあたり、

               純正ビルシュタインの車高を下げて

                     納車してもらうことになりました。

                                     つきましては、1G締めと

                   アライメント調整をお願いしたいのですが 」

 

と いうことで 御入庫です

 

驚いたことに 走行は ・・・「 数十キロ 」

 

もう 「 新車中の新車 」です ( 笑 )

 

「 早い方が良いと思って 」ですって ・・

 

オーナーさんの この子への 「 愛 」を感じましたわ 

 

 

有難う御座います

 

では 作業の順番は 「 ブッシュの1G締め 」が 先ですね

 

あ、「 ブッシュの1G締め 」ですが

 

これ ・・・・

 

「 車高が下がる 」とか

 

「 乗り心地が良くなる 」とか ・・

 

「 素敵な彼女が出来て 宝くじに当たる 」

 

とかの ありがたい効用は ・・・ 

 

「 まったく在りません 」( 苦笑 )

 

じゃ 何のためにやるのか ?

 

目的は ただひとつ !

 

「 ブッシュを長持ちされるため 」ですね

 

新車時は メーカーでは もちろん 

 

「 1 Gが かかった時の角度 」にて

 

ブッシュを締め付けて( 固定して )在ります

 

なので 「 静止している時のアームの角度 」では

 

ゴムブッシュは 「 ねじれのストレスは受けていません 」

 

で ・・・ここから

 

「 コーナーで ロールしたり、ブレーキングで 前のめりになったり 」

 

すると サスがストロークして

 

アームが 動き 「 ブッシュがねじれる 」ことにより

 

「 関節として機能 」します

 

おっもしろいですよねえ ( 笑 )

 

誰が最初に思いついたのか知りませんが

 

「 素晴らしい 」です

 

もともと 古い ( 1940年代くらい )

 

英国のクラッシックスポーツには

 

関節に 「 砲金 」のようなものが 使われておりました

 

つまり 

 

「 エンジン内の クランクメタル 」のような 感じです

 

また 「 レーシングカー 」には 結構 前から

 

「 金属製のピロボール 」が 使われておりました

 

まあ 「 トイレのドア 」を 思い浮かべてもらえば

 

こういう 金属製の関節 ( 蝶番 、ちょうつがい )は

 

「 理にかなった 合理的なもの 」のように思います

 

ですが ・・・

 

自動車に これ 使うと ・・・

 

まず 

 

「 路面の振動を 車体にもろに伝える 」のと

 

「 操舵に関して 敏感になりすぎる 」

 

そして ・・・

 

常に細かく動いているので

 

「 摩耗してしまうので 寿命が短い 」

 

というのが 欠点ですわ

 

けど、一番大きな理由は ・・・やはり

 

「 路面の振動が 一番の原因 」だと思います

 

つまり 「 ゴム 」を 関節に使うことで

 

そこで 「 細かい振動 」を 「 縁切り 」して

 

「 ボディに 伝えない 」と いうことです

 

要は 、

 

自社の車を大金出して買ってくれる

 

「 大事な お客様に 不快な思いをさせないため 」の

 

「 大切な対策 」です

 

なので 

 

「 ゴムをねじれさせることで 関節の代わりをさせる 」

 

という 「 画期的な解決法が発明 」されました

 

けど やはり 「 ゴム 」なので

 

「 変形したまま長く放置させておく 」と

 

「 痛む 」んですね

 

なので 「 1 G 締め 」しておくと

 

「 駐車中 及び 舗装された 直線走行中 」という

 

通常の自動車の過ごす時間 の 8-9割くらいの状態では

 

「 ゴムは ねじれのストレスは ほぼかかっていない 」

 

という状態になりますね

 

これが 

 

「 車高を大きく変えて かつ 1G締めを やらない 」場合は

 

「 自動車の時間の 8-9割くらいの状態 」で

 

「 ブッシュは 常にねじれのストレスを受けている 」ので

 

「 寿命が短くなる 」んですわ

 

これが 「 1 G 締めの目的 」ですね

 

逆に言うと 

 

「 3年で 乗り換える 」のなら 「 1 G 締め 」なんぞ

 

「 別に どっちゃでもええ 」んですわ ( 笑 )

 

やったから 中古としての査定が上がる訳でも無し ・・・( 苦笑 )

 

ただ 「 長くこの車と付き合ってゆこう  」という方は

 

やった方が 「 将来 ブッシュの持ちが違う 」んですわ

 

ということで 

 

ちゃんと レベルを取り ・・・

 

 

タイヤ外して ・・・

 

 

「 1 G 掛けます 」・・

 

タイヤが在ると 、「 手が入らん 」ので ( 笑 ) 
 

 

この作業 ・・・

 

「 そこに見えてる すぐ手が入るとこ 」なら

 

「 簡単に終わる 」んですけど ・・・

 

 ちゃんと 全て きちんとやると

 

まず 「 すべての部分の規定トルクを調べ 」

 

ナットにアクセスできるよう

 

変態工具を駆使して ・・・

 

さらに 「 本締め 」には

 

さらに工夫して 何とか 「 トルクレンチ 」

 

掛けられるようにして ・・・

 



この「 ND 」の 場合

 

やりやすいとこ 、やりにくいハードルが高いとこ

 

合わせて 合計 「 26 箇所 」

 

 

無事に済ませて ・・・やっと ・・・

 

も一度 念のため レベル取りなおし

 

アライメントです

 

 

測定して ・・・

 

 

数字は あちこち 「1G締め 」で 弛めちゃってるので

 

参考程度にしかなりませんが

 

フロントより リアの方が 関節が多いので

 

ズレが大きいですね 

 

 

まあ 治してゆくのは 「 ND 」は

 

そんなに難しく在りません ( 笑 ) 

 

 

慣れとるんで サクサクと ・・・

 

進めて 終了です

 

試運転して ちょこちょこ 修正入れて

 

オーナーさんと交代です

 

オーナーさんにも 気に入ってもらえて

 

良かった 良かった ( 喜 )

 

今回 非常にスムースに進みましたが

 

やはり 「 5時間 」くらいは 掛かりましたね

 

「 1G締め 」も 地味に時間食いますわ ( 汗 )

 

「 愛されてるこの子 」

 

長 ~く 可愛がってあげてくださいね

 

有難う御座いました

 

また 宜しくお願い致します

 

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村