
「 930ターボ 」 です
この 「 930系 」 も 以前は よ ~ さん やりました ・・・ ( 懐 )
最近は 、 うちでは だいぶ少なくなりましたが ( 寂 )
これも 今では 「 慣れちゃった 」 ので あまり感じませんが
初めてやった時は ・・・・
あまりの難易度に 「 泣きましたあぁ ! 」 ( 笑 )
( ちなみに 944、 968 は もっと大変です ・・・・ )
まず 「 構造 」 が なかなか理解できず ・・・・・
初めて 解った時は ・・・・
これ 図面引いた人 「 本物の天才 」 だあ !!!
と 驚きました
なんでかと言うと ・・・・・
「 合理的でコンパクト かつ 頑丈 」 なのですが
もっと 凄いのは ・・・・
「 超独創的 」 です
人間 「 かつて見たもの 」 を 「 ふくらますのは 」 そう難しくないですが
「 誰もやったことが無いもの 」 を 形にすることが出来るのは
「 本物の天才だけ 」 ですね
まず 「 エンジン 」 ですが ・・・
これ 絶対 最初の発想は 「 飛行機用 」 ですね
「 飛行機用エンジン 」 としては この手 「 割と多いです 」
超有名な 「 セスナ 」 も
この形式の 「 4気筒 」 ( ほとんどこれ ) ないし 「 6気筒 」 を積んでます
現物 見たら ・・・・
あれ 「 911 」 のエンジンと同じやん !!
となりますわ ( 笑 )
ひょっとしたら 「 飛行機用 」 も 「 ポルシェ博士 」 が 考えたのかも ・・・・
で この 「 空冷6気筒 ドライサンプ ( これ大事 ) エンジン 」 は
「 重心が超低い 」 です
まず これだけでも 「 シャーシ屋さん 」 には 「 超ありがたい 」 ですわねえ
こいつを 「 RR 」 として 「 一番後ろ 」 に押し込んでます
結果的には 「 フルブレーキの時に 重量配分が 50対50に 近くなり 」
「 4輪すべてで 車体を後ろに 引っ張る 」 ( イメージですよ )
「 強烈な ストッピングパワー 」 を得て
さらに 旋回を始めると
「 前に 何にもない 」 ので 軽いフロントは 「 クルリ 」 と回り
脱出では 、 重いエンジンが しっかりトラクションをリアタイヤに掛け
鋭い加速をしてゆく ・・・・
という 「 911 独自の世界 」 を作るのですが ・・・・
たぶん 一番最初は 「 もっと違う理由 」 だったように思います
まず
「 うるさくて 熱いエンジン を ドライバーから 遠くに置きたかった 」
のではないかと思います
遮音材、 断熱材 、 が貧弱で 「 エアコン 」 の無い当時
これは 結構 大きな理由ではなかったでしょうか ?
それと 「 空間を できるだけ 人間の為に 使いたかった 」
( これが第一かも ? )
と思います
「 911 」 の断面図見ると ・・
「 隅のスキマ に エンジン押し込んである 」 のが良く解ります
「 カウンタック 」 の 「 できたスキマに 人間押し込んである 」 のと対照的です ( 笑 )
( こちらも、 「 物理的な究極 」 を追求してます )
最後に 当時 ( 今でもですけど ) 「 エンジン 」 必ず 「 メンテナンス 」 が必要で
メンテナンス時に 簡単にユニットごと 脱着出来るように
「 あの位置 」 にしたのだと思います
もちろん 「 運動性能 」おろそかには考えなかったでしょうが
「 911 」 の優れた運動性能は 、 「 副産物 」 のようなものだったのでは ?
ちょっと 大胆かもしれないですが
「 優秀なものを磨いてゆく 」 のは 「 天才でなくとも出来る 」 ので
どんどん 年式を追うごとに 「 凄く 」 なる 「 911 」 も
最初の発想は 「 使いやすく現実的な実用車 」 として
「 図面が引かれた 」 のかもしれません
おそらく 「 純スポーツ 」 としてなら
「 ミッドエンジン 2人乗り 」 として 図面引いた方が
「 手っ取り速い 」 ですもんね
ま、 自分の 個人的な推測ですけど ( 笑 )
では 「 受け入れの試運転 」 です
( 要望は 「 あちこち ばらしてるんで きっちり見といて 」 です )
お ! 直進性は まあまあです けど、 ちょと 車 「 重い 」 ですね
では 「 がんばろう 」

いつものように 「 下準備 」 して 数字出します
「 リアトー 」 はまあまあ フロントの 「 キャスタ 」 と 「 キャンバ 」 も
結構 「 バランスいい 」 ですが
フロントのトー は、 「 結構凄い 」 です
ま、 ばらした後なら 「 あたりまえ 」 ですけど
こんなのは 「 あっちゅ~ま 」 に直りますけど
「 リアキャンバ 」 も 結構 「 やりがい 」 がありますね
では、 この辺は 「 慣れてる 」 ので
手順を踏んで ひとつずつ ( 笑 )
けど ちょっと 「 930 」 久しぶり だったけど
「 マニュアル 」 こんな 見ずらかったっけ ?
指定場所の表現が 微妙 ・・・・・ ( 苦笑 )
めんどくさいので 今度は ひらいだして まとめて メモにしときます
規定トルクなんか 「 全部覚えてた 」 んだけどなあ ・・・・・ ( 汗 )

いろいろ あちこちを ・・・・
思い通りに 「 各パーツと相談しながら 」 セッティングしてゆきます

「 この子専用 に作った工具 」 駆使して ・・・・

がんばって 仕上げてゆきます
最後に試運転 ・・・
ちょっと 気に入らんので 「 手直し 」 して
今度は どうだ ?
ん、 「 良い感じ 」 です
930系 特有の 「 がっしり なめらかに 転がる 」 感じです
いつも思いますが
930系 、 「 エアコン 」 以外は
「 今でも 全然 大丈夫 」 感が 凄いです
エンジンは この 「 ターボ 」 に限れば
「 相当クセがある 」 ( ターボラグがある ) んですが
「 パワーそのもの 」 は 今でも 「 十分速い 」 ですし
きちんとメンテされた個体なら
「 ほとんど壊れない 」 頑丈さもありますし
何より
「 ポルシェらしくて カッコいい 」 ですもんね ( 喜 )