
「 エリーゼ 」 です
これも、前は結構やりましたが、 久しぶりです ( 笑 )
この車の場合、 最初の関門は、 「 リフトアップ 」 です
普通、 「 アンダーカバー 」 外すのに、 リフトに上げたいのですが ・・・・
なんと、 この 「 エリーゼシリーズ ( エクシージも同じ ) 」
アンダーカバー外さないと、 リフトに上げられません ・・・・・
ほとんど意味不明です ・・・
初期物のディアブロや、 F355 なんかも、 ジャッキポイントなんかで上げようものなら
「 車両転落 」 のスリル 十二分に味わえますが、
ま、 一応は 上がります
( 注 、 F355の場合は、 サブフレームおろすときの場合、
どうしても ジャッキポイントが あの部分になるのはしょうがないですが・・・・ )
が、 この子の場合 「 完全に、 まったく ・・・・ 」 上がりません
なんで、 あそこに 「 ジャッキポイントマーク 」 付けてあるのか
「 作った奴 」 に 是非 「 きーてみたい 」 です
と、 愚痴ってますが、 ほんとはけっこー台数やって 、
全然知ってたので、 サクサク進めます ( 笑 )
最初に、 こーやって

手、 突っ込んで、 ほとんどのナット 外します

で、 完全に落としちゃうと、 アンダーカバー 曲げるので
要所要所に、 スポンジ入れて、 持たせておきます
で、 完全に外して 横から アンダーカバー 抜きます

やっと、 リフトで上げれるようになりました ( 笑 )
けど、 ほんとに なんで 「 ジャッキポイント 」 つくらないんだろー
マジで、 「 シャーシ図面 引いた奴 」 に 話 聞いてみたいです ( 怒 )

「 ディフューザー 」 外すのにも、 「 スポンジ 」 大活躍 です

拭かなくても 最初から、 めちゃ 綺麗です ( 喜 )

リアのタイロッドに プラスチックのステーが付いてますが、
作業中 邪魔なので外しますが、 「 付け忘れ 」 を防ぐため
終了まで 「 飛行機の整備っぽく 」 テープ 垂らしておきます ( 笑 )

事前に、 ラックブーツの保護作業 して 目測でのパーツチェック、
これでやっと 「前準備 」 が終わって
こっからが、 始めて 「 アライメント調整 」 です
ここまでで、 ざっと 1時間 です
今回は、 先方より 「 希望データ 」 もらったので、 そちらを尊重して仕上げてゆきます
( おまかせ なら、 アライメント屋 の推奨データになります )

フロントはこーやって仕上げます
シムは、 こんな感じ


「 リアシム 」 も ちゃんと在庫してます ( 結構高いの・・・・ " 泣 " )

これも難しいですが、 ちゃんと工具、
対策して 「 ロータス社 規定トルク 」 で仕上げます
で、完成して、 試運転 ちょっと手直しして 終了
( あ、 おーさわぎする、 「 ふた 」 類もちゃんと付けました "笑" )
AM8:00前 から初めて、 PM2:00前 に完了
別に、何も 「 ごてて 」 ませんよ ( 笑 )
エリーゼ、 普通に作業して、 ちゃんとやると このくらいかかります
ごてると、 もっとかかります
ひょっとすると 「 TVR 」 のほうがやりやすいかも ・・・・・
ま、どっちも大して変わりませんが・・・・・ ( 泣 )
で、 シャーシですが、 フロントはこんな感じ

完全 「 A アーム 」 です
ただ、 前後左右に 思いきり 「 スパン 」 とってます
このあたりが、 ロータス 上手いです
たっぷりストロークさせるため、 タイヤの左右方向の移動抑えるため できるだけ
「 ロングアーム 」 にして、 前後方向に大きく 「スパン 」 とって
十分な剛性と、 ブッシュのたわみによるトー、 キャンバ変化 少なくしてます

リアはこんな感じ
これも、 思い切って 「 スパン 」 取ってます
これを見ると、 間違いなく 「 サスペンション優先 」 で図面引いてます
素晴らしい ・・・・・・・ ジャッキポイントないけど ・・・・・・ ( 泣 )
ロータスは、 「 空力優先で、 あまり姿勢変化 起こさず、 ダウンフォースを確保する 」 って
トレンドに躍らず
「 柔らかいバネで、 ピッチング も ロールも ストロークも ちゃんとさせて
サスによる メカニカルグリップを稼ぐ 」 という、 昔からの定番を きっちりやってます
「 物理法則 」 に 新しいも古いも ありませんからねえ ・・・・
サーキットオンリー で 「超高速 」 ならちょっと 「分 」 が悪いかもしれませんが
普通の峠なら 恐ろしく速いでしょうねえ ・・・・・
あと、 今の ランボ、 フェラーリ 意外と目線は高いのですが
ロータス、 文字通り 「 床 」 に座ってます
目線は、 すごく低いです
高いサイドシルのおかげで、 乗り降りはすごくしずらいですが
( 特に ロールバー付きは ・・・・ )
いったんコクピットに、収まってしまうと 「 車を着る 」 感覚で
低い目線と相まって 「 おおぉ ・・・ っ 」 です ( 喜 )