
「 クアトロポルテ 」 です。
御存じ、 「 オクヤマモデル 」 ですが、
さすが、イタリア人、 ちょこっと、化粧し直して、 また、めちゃカッコ良くなってます。

「 おめめ 」 が、微妙に青くなり、 LEDの 「 まつげ 」 つけて、
顔が一段と美人になってます。
で、これ、驚くのは 「 大きいこと 」 です。
ホイルベースも余裕で 「 3m越え 」 してきます。
写真などでは、小さそうに見えますが、 先代の 「 ガンディーニモデル 」 や
3200系あたりとは、まったく違います。
まじかで見ると、相当な迫力です。
面白いのは、リアのトーコントロールです。

これ、3200系 ( クーペ ) のリアアームですが、

クアトロは、こうです。
アッパーアームとナックルは、違いますが、ロワアームは、
基本的に 「 同じ 」 ということが 分かると思います。
( 注意、 合わないですよ。 クアトロは、 「 穴 」 あいてませんし、 取付方法が違います。 )
ここで、注目は、 トーコントロールロッドが 「 どこに 」 ついてるか ? です。
クーペでは、 「 ロワアーム 」 に、 クアトロでは、 「 車体側 」 に落としてます。
この違いは大きいです。
完全に 「考え方 」 の違いです。
クーペの方法だと、最大の魅力は、
「 ストロークによるトー変化 」 は基本的にありません。
これが、長所でもあり、短所でもあります。
ピロで固めると、完全にデメリットなくなりますが、
ブッシュだと、 「 G 」 の入力方向によって、
ゴムのたわみによる 「 トー変化 」 起こります。
で、クアトロの方法により、 たわみを 「 3次元 」 にコントロールして、
「 欲しい方向にトー変化を起こさせる 」 ようにコントロールしてます。
なんか、凄そうですが、
こんなこと80年代 後半ごろから ( ポルシェはもっと古く、 928から )
各メーカー、普通にやってます 珍しくもなんともありません。
もちろん進歩して良くなってるんですが、
クーペの、シンプルな方法、 アライメント屋 「 好き 」 なんですわ・・・・・・。
確か、初代エリーゼもこれだったはず。
60年代レーシングカーも、採用してる車、ちょくちょくありました・・・・

現車は、とっても綺麗で、フラッグの映り込みも見事です。
で、作業は、マセラティのノーマルそのものだったデータ、
( 新車そのままで これなら、 「 マセラティ 」 ほんとに品質良くなってますねえ・・・ )
ちょっとアレンジして、最後 「規定トルク 」 確認して終了。
試運転して、 改めて、感心です。
なんか、全体に 「 高級 」 が 漂ういい車ですねえ。