
W245 Bクラス リアサスです。 ( 上が前方 、W169も同じ )
これを始めてみた時の感動は忘れません。
単純なトーションビームは、もう新しい形式は出ない !! と思っていたのに、
( 厳格には、呼び方いろいろあり、種類も多々ありますが、基本的な考え方は同じ )
まさか、こんな方法があったとは・・・・・・・。
普通はこれです。

「 コ 」 の字型ビームに、前方2点ブッシュ止め、ハブ側でスプリング支持。
ビームの剛性故意に落として、ねじれさせ、スタビの役目も兼ねさせる。
正直、 アライメント屋、一番嫌いな形式です。
あまり、真面目に設計したとは思えませんねえ。
安く作れるのと、 「みんながやってるのを、安易に真似した 」 感が、好きになれません。
それと、なんか色気を出して、
過大なトーインつけてみたり、キャンバーつけてみたりしてきます。
この形式で、角度つけてしまうと、ストロークしてゆくと、キャンバーは、トーに変わります。
それと、小さな車だと、タイヤの左右方向を持って、 「 うりゃ 」 とこじると、
人力ごときで、結構たわむ車あります。
正直、昔のように、リジットに左右をつなぎ、3リンクで支持するほうが、
よっぽど好感が持てます。

ですが、さすがベンツ、びっくりするようなことやってきました。
画像見てください。

「 左右 」 ではなく、 「 前後 」 に支持しているのがわかるでしょうか?
「 ビーム 」 自体は、剛性部材としてたわませず、左右に自由にロールできるようにして、
スタビは使わず、バネでロール抑えてます。
ただ、後ろ2本の長いアームで支えていますが、このままではアームが突っ張り、
ストロークができません。


「 ワットリンク 」 使ってきました !!!。
これ、ざっというと、穴から見えるナットが、アームのピポットです。
その真ん中にあるナットを中心にして、回ることにより、
左右の位置が変わることなく、ストロークします。
古くは、マツダRX-3のワークスレースカーや、、
アルファロメオT-75なんかも使ってましたが
中でも、凄かったのは 「SA22C ( 初代RX-7 ) 」でした。
リジットサスとしては、究極の詰め方してました。
ここまで凝るのなら、独立懸架のほうが、よっぽど安くつくんじゃないか?
なんて思っていたら、FC3Sは、やっぱりそうなりました。
マツダ、昔からサスは、がんばってます。
しかし、このベンツのサスは、独創的でした。
久々にサスで感動・・・・・・・・。