前回の続きです。
なんとなく、テスタロッサ
( もちろん 2代目ですよ。
初代は勿論やったことありません。 )
を 「 TR 」 って表示してました。
( 今回 ちゃんと 書き直してます 汗 )
TRって書くと、512TRと混同しますねえ。
テスタロッサ、大きく分けて、
85yから86までのセンターロックと、
以降の5穴ホイールとに分かれます。
これも、結構違うのですが、
それ以上に、「 テスタロッサと 512TR 」
「 違います。 」
写真にもありますが、 テスタロッサ
エンジン、サブフレームごと、下におろします。
512TR は、サブフレーム 溶接で、
このため、 エンジン 「 上抜き 」 です。
もちろん、作業性は、
「 サブフレームごと 」 のほうが便利です。
なのになぜ ?
エンジンの位置、下げるためです。
少しでも、剛性を上げ重心下げて、
コーナリングスピードの向上を計ってます。
だいぶがんばってますねえ・・・・・・。
512TR と 512M は
多少のエンジンのパワーアップ以外は、
ほぼ同じです。
外観の印象はかなり変わりましたが・・・・・。
ところで、BB 、テスタロッサシリーズ、
エンジン、ずいぶん後ろのほうに、
後車軸の上に乗っかるように、搭載してます。
どうしてか ?
やはり、フェラーリ 、
裕福なオーナーをよく理解してます。
おそらく 「 エンツォ 」は、
レーシングマシンは、
自分が、お金払って乗せてやっているもの。
俺が、作った最高の車を、
性能をそのとおり出せば、勝てるんだから、
俺のために 「一生懸命走れ !!」 的に
考えていたのだと思います。
だけど、市販車は、
お金を払って、買ってくれる「 お客様 」 と
思っていたのではないでしょうか。
大切なオーナーは、
狭いところに押し込めるわけにはゆかない。
中心の一番良いところに、
ゆったりと座っていただき、
行き場を失ったエンジンは、
後ろに下がるが、
「 F1直系のフラット12 」 は譲れない。
しょうがない、
ミッションの上に行ってもらおう。
これで、重たく大きいエンジンが、
地上高くマウントされることになるのですが、
これも、おそらく計算ずくです。
みんな、テスタロッサシリーズ乗ると、
感動します。
エンジンが、高い位置にあり、
かつ、耳のすぐ後ろにあると・・・・・・・
どうなるでしょう。
めちゃくちゃいい音が、
頭の後ろから、サラウンドで襲ってきます。
シフトは、
「 ボルトアクションライフルのような 」 と
形容される、
「 がっちゃん 」 と 入る、独特の感触。
広く、快適な室内。
5L フラット12の
メカニカルノイズの混ざった
エキゾーストノート !!!
これって、市販車として 、
「 コーナリングスピードを
何キロか犠牲にする 」
値打ちは十分ある。
と確信していたのでしょう。
各ブッシュも、柔らかいラバーで、
リアトーイン過大にして、
直進の安定と、コーナーでの
安全性もたそうとしてます。
( これは、アライメント屋、
大いに疑問です。 TRシリーズ、
アレンジさせてもらうと、
もっとよくなります。 )
同時期のカウンタックを見ると解ります。
「 カウンタック 」 あまり経験がなく、
「 情熱は 世界一の若者 」が、
毎晩 寝る間を惜しんで、
「 世界一 の車 」
一生懸命作ろうとしていたんでしょう。
めちゃくちゃ、「 情熱 」 感じます。
エンジン、重いので、
「一番いいところ 」 に、
できるだけ低く座っていただきます。
もちろん、ミッションも
「 次にいいところ 」 に来ていただきます。
サスアームは、頑丈な、パイプ作らせると
一流の 「 マルケジーニ 」 口説きおとして、
作らせた、スペースフレームに、
のびのびと配置します。
「 ブッシュ 」 なにそれ、
ゴムなんかたわむやん !!!
ピロ、 当然ピロボールでしょう。
と、レーシングカーそのもののシャーシに・・・・。
ありゃ、忘れてた、 そういえば、
「 ドライバー 」どうしよう・・・・。
ま、 いいや
空いてる隙間に押し込もう ( 喜 )
で、 狭く、視界の悪い空間で、
ま横で ミッションがうなり、
( エンジンと違い、
ミッションの唸り音、
あまり快適ではない・・・。 )
ピロで、路面のゴツゴツを
ダイレクトに伝える、
レーシングカーのような車に なりました。
しかし、おそらく、
エンジンパワー、ブレーキが互角なら、
( どちらも、LP400の弱点です。)
サーキットでは、慣れたドライバーが乗れば、
「 カウンタックの勝ち 」 になると思います。
アライメント屋は、
どちらも 「 正解 」 だと思います。