
年式的に、一番かかわりの深い、
( たくさんやりました。 )
993です。
アライメント屋にとっては、
本当に興味深い車です。
パッと見には、
わかりにくいですが、
ポルシェ、本当に凄いです。
コーナリングスピードへの執念は、
他のメーカーとは、一線を画します。
特に、993は本当に面白いです。
写真は、フロントハブですが、
Carreraのものです。
次に、RSです。

ロールセンター、および、
バンプ時のトー変化カーブの
修正するため、 なんと !!!
「 ハブ、作り変えてます・・・・・・。 」
こんなメーカー
見たことない・・・!!! 「 感動 」
あと、現物見たことある人なら、
驚くと思いますが、
「 ストラット 」
後ろ側に倒れてます。
( 上の写真は、右側が前です。 )
初めて見ると、
「 逆キャスターか ?」 と
驚いた方もいるかもしれません。
実は、キャスターは、
「 ストラット
アッパーマウント
ピポット中心 」 と
「 ロアアーム
ボールジョイント
ピポット中心 」 を
結ぶ線になるので、
ちゃんとキャスターは ,
正 ( ポジティブ )キャスター
です。
では、なぜ、
反対に倒してあるのか ?
最初は、
「 4WDの
ドライブシャフトを
通すため 」
だと思ったのですが、
ところがどっこい ( 古い ? )
ポルシェそれだけのために
わざわざ、こんなことしません
もっともっと深かった・・・・
さすが。
本当の意味は、もともと
RR で
ノーズダイブが少ない911を、
「 アンチダイブ特性 」
持たせてあります。
そのため前傾させた
ロアアームに対して、
垂直に入力が入るように、
ストラット傾けてあります。
( 詳しく知りたい人は、
レン・テリー著の
「 レーシングカー
その設計の秘訣 」 が
解りやすいと思います 」
相当古い本ですが、
物理原則は、一定不変です。
ほとんど複雑な数式などを
用いず、読みやすいです。
993も964も
フロントに関しては、
考え方は同じです。
フロントの沈み込みが少なく、
RR特性により、
フルブレーキング時に、
「 4輪均等にブレーキが掛かる 」
性質と相まって、
鋭い突っ込みが
可能となっています。
これとリアに関しては、
RRのトラクションを
よく取沙汰されますが、
RR車少ないがため、
「 RRだから
トラクションがいいんだ。 」
なんてよく書かれています。
半分正解で、半分間違いです。
ほかのRR車、
「 ポルシェほど、
トラクションかからない 」
です。
なぜか ? 、 さすがポルシェ 、
ここにも、めちゃくちゃ
執念燃やしてます。
脱出でトルクかけると、
リア、沈みますよね。
これ、 「 スクォート 」 といいます。
ここにも、ポルシェ、
Carrera、 RS 、 RSR 、と
なんと
「 スクォート の量 」
細かく別々に セッティングして、
トラクション上げてます。
こんなに、ジオメトリーに
執念燃やすメーカーは
ポルシェの右に出るメーカーは、
ありません。
さらに、他にも、細かいパーツ
( ほとんど
ボルトオンで
装着可能
高いですが・・・・ )
を変えることによって
Carreraの快適な走り、
RSの硬派な用途、RSRなどの、
他車と競う
本物のレースカーまで、
同じモノコックで対応する、
という
驚異のパフォーマンスを
見せているのです。
過去、国産のGTマシン見て、
本当にがっかりしました。
なんだぁ 、
「センターモノコックの
一部と、フロントガラスを
使っているだけ 」 で
はっきり言って、あんなもの
「 NSX 」 でも 「 シルビア 」 でも
ありません。
NSX は 、
エンジンの搭載方法から違う。
横置きから縦置きへ。
それが良いのなら、
NSXを愛してくれる
ユーザーの為、
市販車もモデルチェンジ
すべきでしょう。
シルビアは、前後は、
ゼロから制作のほとんど
フォーミュラーに近いサス。
シルビアに似せたカウルで、
遠目にごまかしてある。
外観を似せた、
GTマシンと、
フォーミュラーの
相の子ですネエ。
そのころの993は、
RSRでも、
びっくりするくらい、
見慣れた993でしたよ。
モノコック、市販車のものに補強、
前後メンバー、アーム類ノーマル。
( ブッシュ類は違いますよ。 )
( アライメント屋はエンジン、
ミッション 見ても
わかりませーん )
そして、フェラーリは、また、
執念燃やすところが、
違うのですが、
また、後日。