{146B15C3-DE80-4D5C-883B-CC37F58863CF}


幼い頃から両親はふじこを
とにかく褒めて育ててくれました

理系の弟の方が
よっぽど成績優秀やったのに
それでも母はいつも

『お母さんはね、おメメの大きな女の子が欲しかったのよ』


そう何度も私に話しては

『だから、あなたが生まれてくれて本当に嬉しかった』

毎回同じこのセリフで

話を締めくくるのでした。





{A72BCFC0-0447-42F2-A80C-34CF62733C46}



子供の頃から
色鉛筆や絵の具が好きやったふじこは
色を合わせたり重ねたりすると
とにかくワクワクした

市販の塗り絵を何冊も買うと
お小遣いの範囲を超えてしまうので

自分で描いた絵に色を塗り
自分だけの塗り絵を作って遊んでいた


{1120F810-335B-43AB-B4E1-708425BB32D3}


両親はいつも
私の描く絵を褒めてくれた

そのたび
もっと上手に描いてもっと褒められたい
そう感じていたのを覚えてる


{EA407FC2-2F10-4DF6-B32E-A8D82FC895A9}


次男の進路が決まってから
いや、決まる前くらいから

中学校の先生や
近所の人たちに
同じ質問を何度もされた

『どうやって子育てしたんですか?』


{41FE8576-331E-40EF-81B8-0F73C6A81239}



私の子育てはまだ道半ばで
ていうか
そもそも子育てしてる感覚はゼロで

親育てしてもらったと表現する方が
全然しっくりくるくらいやねんけど



{6BBC3D17-8DCD-4E39-A63F-C99CEE3E77AB}


1歳から預けて仕事することなったことや
ママのところに帰りたいっていう
次男の涙の訴えや
おうちにずっといるお母さんがいいっていう
兄弟ともの希望を叶えられないまま
叶えるどころか

死んでしまうかもって恐怖を
思春期の彼らに与えたりもして

その半年後に
長男は巣立ったわけで

次男もまた
同じ道を行こうと進路を決めて


たぶん

おかん頼っとったらマズイな?と
2人がどこかの時点で悟ったか合致したか?

自力で考えて行動するようになったんと思う



{73C9F9FF-D6D2-426C-A542-0B5FF78A64A8}



ふじこは
彼らの理想のお母さんには
程遠いお母さんで今もいる

どんな子育てをしたか?と聞かれたら
育てられたんはこっちですわ!やけど

どんな風に彼らと過ごしたか?と聞かれたら
それは答えられる




子供とか大人とか関係ない
色んな楽しいことして
一緒に考えたり笑ったりして過ごしてきました。





{2C5BA2D6-2B75-4506-9953-A347D3496F61}



だから


『あんたたちが生まれて来てくれてほんまに嬉しい』







おかーさん

私おかーさんと同じやわ〜