オールブラックのつつむは
この写真を撮ってくれた
プロカメラマンの友人をイメージしたものです
先月の美姿勢パーティで
偶然再会した彼女
しかも22年ぶり
パーティ中も
話したくて近寄りたくてたまらんかったけど
当然
そんな時間はなく
また絶対会おう!と約束して
しぶしぶ別れ
それから半月後
買い物中にまたもや偶然
二度目の再会をするというこの巡りあわせって
すごくない?
22年一回も会ってなかったのに
一か月で二回偶然出会うなんてこと
ある??
もうこれはちゃんと会わなあかんで
ということになり
175号線の最南端から
遥々藤井酒販へ来店してくれたのでした
私たちが一緒に働いていた職場は
震災で倒壊し
その後しばらく
避難所に届けられるおにぎりを
彼女と一緒に握っていた
ボランティアが終わると同時に
連絡が途絶え
それから
あっという間に22年
横尾忠則氏をリスペクトする彼女の希望で
身近にあるのに入ったことがなかった
岡之山美術館に行くことに
あいにく
横尾氏の作品はすべて
神戸に展示中で見れなかったけど
それでも
吸い込まれるように作品を見つめて動かない彼女を
暇を持て余したふじこは
うろつきながら撮影して遊んだ
だって
瓦のオブジェの意味が
理解できましぇんねん
西脇ってアートな街やわ~!!
テンション高くオメメをきらきらさせながら
彼女が言うから
ふじこも
瓦のオブジェをもう一回見てみたけど
やっぱりわかりましぇん
西脇いいとこやわー
芸術はようわからんけど
彼女がとにかく喜んでて
西脇を好きって思ってくれてるのは
めちゃめちゃ分かったから
それだけで
なんかうれしかった
震災からあと
カメラの学校に通い
それから20年
カメラの道を極めてきた彼女が
かっこよくて眩しくて
震災からあと
神戸を離れて主婦になり
20年ここで子育てに追われてきた自分と
めずらしく
比べてしまったりした
私だけの道を生きていたら
どうなっていたやろう
なんて
いつもはしない想像を
ぼんやりしてみたりした
お互い
この道やってんで
そう言って
優しく笑うプロカメラマンと
小豆島までフェリーに乗って
レゲエのライヴを聴きに行ったのが
ついこの前のことみたいやけど
すいぶん
昔のことやねんな
流れて過ぎた長い時間の中の
あの時もどの時も
たぶん私ら
自分で選んで決めてきたんやんな
それが今のこの道やねんよな
私らどっちもちゃんと生きてるから
それでオッケーやんな