どうしてだろう。
チッ素成分の肥料は一切与えていないのにグイーンと伸びる稲。

不思議過ぎる、とみなかみ町の先達に話をしたところ、まったく不思議じゃないと言われた。なんらかのカタチで肥やしが効いてるんだって。

うーん、考えました。鼻水を垂らしながら。

たぶん、私は教科書に書いてあること、先達たちの話にとらわれ過ぎているのでは。

土は間違いなく肥料分は少ない。これは土壌診断から確実。土壌診断で見えないものがあるのでは。
「チッ素=伸びる」なんだけど、伸びる原因がチッ素以外にあるとしたら。

ふと、頭をよぎったのは去年のソバ栽培。
あの時、苦土石灰とケイカル、無肥料の3パターンの土壌で栽培実験をした。土壌そのものはどの肥料分がまったくないに等しいものだったから、結果は苦土石灰、ケイカルの影響で左右された。チッ素成分を添加していないのに、苦土石灰を撒いたソバは葉が茂り、無肥料は淋しい状態、ケイカルはその2つの中間くらい。

この結果をまとめると、ケイカルには石灰と少量の苦土が含まれている。つまり、葉の茂りに影響したのは苦土ということになる。苦土は光合成を活発化させる働きがある。これか。光合成で元気なって伸びた。

苦土は食味をよくする要素。なのでMURAでは土壌診断でかなり少ないとあったためかなり撒いた。

原因は苦土だったのか。追肥で補うのが正解ということか。

これはある種、知識レベルの覚醒だな。