4月・5月はわんちゃんたちの予防のシーズンで、待合が込み合うことも多くご迷惑をお掛けしました。
5月も残すところあと一日になり、外来も落ち着いてきました。
書き残していた3番目のお別れについて書きます。
来院された方はお気づきかもしれませんが、昨年の大晦日にナッツが虹の橋を渡りました。
わがやに来て8年でした。
ナッツは閉鎖された繫殖場で置き去りのまま生き残っていたところを、可児の保護団体さんに保護されて、里親募集を経てうちに来ました。
詳しくは、こちら→:はじめまして | 藤ヶ丘動物クリニックのブログ (ameblo.jp)
年齢不詳で、おばあちゃん(いや、むしろおじいちゃん)みたいな風貌だったナッツ。
↓来たばかりの頃
みるみる若返って↓3,4年はよくバディ君とワンプロをしていました。
3年くらい前からかなぁ。ちょっと痴呆のような行動が目立ち始め、耳も遠くなり、再びおばあちゃんになっていきました。
晩年のナッツ↓お世話しやすいようにベアカットをやめました。
1年ちょっと前から少しずつ腎臓の数値が上がり、多飲多尿も出始めてはいましたが、元気はあってそこまで悪い状態ではなかったです。病院にもちゃんと出勤していました。
これといって他に命を脅かすような大きな疾患はなかったです。
全く異常が無かったわけではないですが、年齢相応程度のもので。
とにかく寝る時間はすごく増えてきていました。
耳も遠くなって、ドアを開ける音も聞こえず、眠りもすごく深くなり、ゆすらないと起きないほどでした。
そうこうしているうちに、秋ごろから食べる量が減ってきて、体重も減り、日に日によぼよぼになっていきました。
12月の半ばからはほとんど寝て過ごすようになりました。
朝みんなが起きてバタバタしている時間は、頭をしっかり上げて、無心な顔でキョロキョロ。
ごはんの催促をして、食べて30分もすると爆睡タイム突入。
排泄と、水・ご飯の要求以外はこんこんと寝る。
白目むいて気絶したようにひたすらグーグー寝るのです。苦しそうな様子は全然なくて。
そうこうしているうちに後ろ足が弱り歩けなくなり、最後の10日くらいは寝たきりになりました。
亡くなった大晦日の日の朝。
2,3日少し調子が悪かったのがウソのように、牛乳を結構飲んで、ちゅーるも食べてみんなの様子をきょろきょろ見てました。
これならお正月も越せるかも…と思い、お昼におむつを買い足しにいきました。
みんなの目が届くように、リビングの定位置に寝かせて、時々寝返りを打たせながら家事をしてました。
ちょっと動いたような気がしたので、そろそろ寝がえりを…と思い傍に行くと、呼吸が浅くなっていて、少し吐いたような跡がありました。
すぐそばにいた娘も気づかなかったほど、静かな変化でした。
そのまま20分くらい。
今にも止まりそうな間隔で、ゆっくり下顎呼吸が続いた後、いつのまにか息が止まりました。
静かな最期でした。
8年前にナッツを引き取った時。
10年は一緒に暮らしたいと思ったので、5歳という設定にしました。
だけど本当はもっと年を取っていたのかもしれません。
あるいは、タフな人生の前半を過ごしたことで加齢に拍車がかかっていたのかもしれません。
老衰以外、考えられないような最期でした。
介護もさせてもらえたし、
穏やかな最期だったし、
休みの日で看取りもできて、何もいう事はないんだけど。
勝手に10年は一緒にいるつもりだったので、
ちょっと覚悟ができていなかった。
9月、11月と連続して猫たちを亡くした後だったのもあって、さすがの私も気が落ちてしまい、どうしてもブログに書く気力がわきませんでした。
控え目で大人しいけど、ちょっとコミカルなところのある子で、
お出かけは好きだけどドッグランは嫌い(笑)
こんなに早く連れていかれるなんてねぇ。
後2年、一緒にいたかった。