「こちらの審査用紙にご記入ください。」
大野の目が光る。
審査が通らなければ家を買う事ができない。
そうなると大野 OH!NO!である。
住宅ローンの事前審査手続きには基本的に
・審査用紙に記入
・源泉徴収のコピー・運転免許証、健康保険証のコピー、印鑑・車のローン等あれば詳細がわかるもの(償還表など)
があればできてしまう。
簡単だ。
主に、信用情報(過去にローン返済の延滞などがあったか)や勤続年数、収入に対する借入希望額の返済比率をみる。
要はこの人は貸したお金を返していくことができるのか?を見るのだ。
過去に滞納などがあれば今度も滞納するリスクが高くなるとみられ、転職が多く勤続年数が短いと安定的な収入を得られなくなる可能性があるとみられ、返済額が多くなり収入の30%~35%を超えると生活が苦しくなると見られるのだ。
そして健康面も大事だ。だって体を壊すと働けなくなり収入が無くなるからである。
その他にも個々により状況が違うため色々あるのだが基本的にはこんな感じだ。
正直、最近今の時代の流れにそぐわない事も出てきていると大野は感じている。
今の時代転職は当たり前だし、契約社員でも安定して働けている人もいる。
おっと、私情が入ってしまった。
必要書類をコピーしながら大野は質問していく。
この人は大丈夫さそうだ。
審査は1週間もあれば結果はでる。
その間はお客様も不安であり、良い結果を報告して安心して頂きたいものである。
そのお客様の喜ぶ顔が大野のエネルギーになるのだろうか?
その時を想像しにやける大野にお客様からの冷たい視線が刺さる。
おっとキリっとしなければ!
審査が通れば次は売買契約締結だ。
大野はもう次を見据えているのだ。
次回
~売買契約編~
※この内容は一例です。審査基準などは金融機関により様々です。
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