大切な方から譲り受けたというこのリング。
立派なガッチリとした台はプラチナです。
石はアクアマリン。
つける方によってはとてもモダンなデザインですが、どうしても色のトーンが寒色系のために寂しげな印象になってしまうのです。
リフォームの御依頼をいただいたM様は端正なお顔立ちの美人さん。
こういう方を「美人」というんだというお手本みたいな方です。
でも美人さんには美人さんの悩みがあるようで、M様にも「何を着てもきっちりして見える」「とっつきにくそうに見える」というお悩みがあったようです。
なんかわかる。
端正なお顔立ちの方って話しかけたら「ツン」と冷たくあしらわれるんじゃないか?
こんなこと言ったら鼻で笑われるのでは??などと勝手に妄想されてしまうんですよねえ。
今までいろんな美女に会ってきましたが、スッキリ美人さんのお悩みは割と共通している。
羨ましい限りの容姿なんだけど、ご本人にはご本人なりの悩みって絶対にあるものなのですね。
確かにファニーフェイスで柳原加奈子ちゃんみたいな子がプラチナアクアマリンリングをつけていたら「おしゃれねえー」ってなるかも。
でも年齢がいったらプラチナ・という考えって私自身はあまり賛成できかねる。
何故ならばプラチナ・ホワイトゴールドは意外と老けて見えるんです。
カラーコーディネイトをしてもらってプラチナが似合うって言われたーという方にも、40過ぎていたら(30代後半でも)ゴールドを勧めます。
ゴールドは華やかさを持ちますのでね。ここからはあくまでも「場合がある」という前提で読んでくださいね。
プラチナだとつけていることでとっつきにくくなる場合があるんだけど(鎧という意味ではいいと思う)、ゴールドは親近感をもたらすのです。
華やかさというのはないよりは会った方がいいと思うんだよね。
ただ、士業(弁護士さんとかそういう意味)の方や、冠婚葬祭に関わるお仕事されてる方、そして仏事にはゴールドはお勧めできません。
ランクアップしたいけど華やかさは禁物という場所は事実たくさんあります。
でも普段使いなら断然ゴールドがお勧めです。
色ってすごいよね。
さて、M様のアクアマリン、このように変化しました!
可愛い!!
こういうネックレスを美しい方がしているのを想像してみて下さい。
全体の雰囲気が和らぐ感じ、わかりますでしょうか?
M様は「アクアマリンがもっとくすんでいるかと思いました。」とおっしゃっていました。
プラチナだとこの美しい水色が活かしきれないのです。
なんか私が大満足。
生まれ変わったアクアマリン。
たくさんつけていただけるといいなと思います。
M様にこの指輪を託した方もきっと喜んでくださるんじゃないかな。
最近、ジュエリーリフォームのご相談を受けていてよく思うことなんですが、
私がジュエリーを娘たちに託した時、きっとヘビロテしてくれていたら嬉しいな。
「母が気に入ってたデザインだから・・・でも私がつけるにはあまり・・・」というデザインのまま放置して欲しくないかも・・・。
ものって使ってこそ真価を発揮するものだと信じているから・・・。
M様、ありがとうございました!!
ますます美しく輝いて下さいね。