ご挨拶
ありがとうございます。
読んでくださる方がいて
私がいます。
私が書いているものや、
私が書き続けていることを通じ、
こんなに嬉しいことはありません。
ユーミンストーリーズ「青春のリグレット」
小説を書いている私にとって、
曲からインスピレーションを受けて書く
という行為はとても楽しいものです。
それゆえ、
ユーミンストーリーズという
このドラマの放送を楽しみにしていたのでした。
松任谷由実の名曲からインスピレーションを得て、
3人の小説家が生み出した3つの物語が、
トップクリエイターたちによって映像化される、
という作品です。
主人公の菓子は、
相手の男性の求めることを直感的に理解できる。
だから男性に自分を合わせ、
思いどおりの関係をもち、楽しむことができた。
そんな若かりし青春時代に出会った恋人に、陸がいる。
菓子は、程よい年齢になると
結婚に適した相手を探し、
事をうまく運んで結婚にこぎつける。
これまでのように
相手に合わせれば結婚生活はうまくいく、
と思っていた。
しかし夫は不倫していて、
関係は冷え切ってしまう。
夫の心を取り戻そうと旅行に出かけるが
そこでまさかの離婚を切り出され…
腹を立てる菓子。
旅先の別荘をとびだしてさまよっていると
かつての恋人。陸と訪れた山荘を見つけ、
昔を思い出す。
陸が山荘への旅行を計画した時
菓子の心はすでに冷めきっていた。
その心を必死に取り戻そうと
菓子の機嫌を取る陸。
陸は
いつも相手の顔色を窺って本当の自分を隠している
そんな生きづらそうな菓子が
本当の自分でいられるように僕はしたい
気ままな旅をしながら一緒に暮そう
という
菓子は笑い飛ばし、喧嘩となり、
二人は別れることとなる。
別れ際に交わした最後の言葉を
菓子は忘れていない。
「菓子はこれからどう生きていくの」
「次つきあう彼氏と結婚するかな」
「‥無理だよ」
陸はそう言って笑って立ち去ったのだった。
結局、陸が言った通り夫とは離婚した。
陸に再会するも、陸はすでに結婚していて、
自分との思い出もおぼろげにしか覚えていない。
あのときなぜ、結婚は無理だと言ったのか、
陸に問う。
「あの時の菓子を見たらみんなそう思うよ」
とあっけない答えが返ってくる。
その言葉にはもはや、愛情の一滴も含んではいなかった。
吹っ切れる菓子。
新しい街で、一人、本当の自分を生きるべく、スタートを切るのだった。
といったお話でした。
感想
ドラマとしては、面白くありませんでした。
なぜなら、主人公の菓子にどうにも共感できなかったからです。
男を手のひらで転がしてもてあそぶことができると思っている女性は
私には魅力的には映らない。
まして彼女は、もう好きではない男（陸）が
自分を好きだという状況に乗って、
上から雑に接する態度は
むしろ不快だった。
いくら「リグレット（後悔）」が主題と言っても、
こんな後悔ならば、
わざわざドラマで観たくなかったな。
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