6年前の元日、一休宗純のこんな狂歌を紹介した。
「門松は 冥土の旅の 一里塚
めでたくもあり めでたくもなし」
数えでひとつ歳をとる正月は、
その分、死に近づくことでもある、というわけで、
竿の先にしゃれこうべを掲げながら、
京の街を歩いたともいう。
それとは別に、正月を含めた年末年始は、
痩せ姫にとって、節目になりやすい。
ふだんとは食事の仕方が変わることにより、
たとえば、制限型の人が食べすぎてしまい、
そこから、過食、あるいは排出型に転じたり、
ということが起きがちだ。
数日前、当事者の人が似た立場の人たちに向けて、
そうならないよう祈ってるようなつぶやきを見つけた。
制限型から過食、あるいは排出型への移行って、
回復への不可避的な一歩みたいにとらえる人もいるけど、
そういう単純な問題でもない気がする。
本人が納得して、とか、そうなってすぐに受け容れられる、
といった状況でなければ、かなり不本意な、
そして、別のつらさをもたらすことでもあるので。
もし、制限型の痩せ姫であり続けることに、
命を懸けてるような人がいたら、
そのペースが乱されないよう、祈りたい。