飯島愛が死んで10年。

10年前の今頃は、自宅マンションで、

誰にも知られずに亡くなっていたわけだが、

(24日に遺体が発見され、死亡日は17日と推定された)

最近、彼女を知る編集者が記事を書き、

生前のこんな発言を紹介していた。

 

「自分のようにお化粧で化けている人間は、

この先テレビが進化すると素顔がバレるから、

やっていけなくなる。

それより、事業をやりたい」

 

芸能界を引退する意思が強まってきた頃、

母親に告げたものだという。

 

気になるのはこれが、

容姿のことだけを言ってるのではないのでは、ということ。

本当の自分とニセの自分、というと月並みだが、

彼女はずっと、自分というものが曖昧で、

いわゆる「自分探し」から解放されることがなかった。

 

厳しい親になかなかほめられず、

誰かにほめられることに飢え続けた36年。

 

こういう人って、演技的な性格になりがちで、

それが芸能界で成功できた理由であると同時に、

他者はもとより、自分自身すら信じきれず、

孤独に死ぬこととなった遠因でもあるのでは、と思う。