「もしドラ」について、アイドル映画としては80点、
野球映画としては70点、と書いたけど、
青春映画としては、90点つけてもいいって思う。
理由は、青春の一大テーマであるコンプレックス、
特にコミュニケーションがうまくいかないという問題について、
重すぎず軽すぎず、過不足なく描けていたので。
で、コミュニケーション下手な面々が、唯一心を開き、
本音を話せる相手として、機能するのが野球部の元マネージャー。
もともと病弱で、引きのキャラであるうえに、心臓病で入院してしまうため、
彼女は異界の女神として、悩みを打ち明けやすい存在になっている。
また、死に近いところで生きてる分、話す者の心の居住まいを、
自然と正させる能力も備わってるわけだ。
演じた川口春奈は「ニコラ」モデル出身だから、
体型的にもこうした役に合ってて、よかったです。
アイドル映画に病気モノが多いのは、
パジャマとか、車椅子とか、そういう独得のコスプレができる、
というところが大きいのだけど、僕も軽く萌えました。
考えてみたら、野球場と病院がメインの舞台である映画を、
僕が嫌いなわけがない(苦笑)
前田敦子、峯岸みなみに加えて、この役までAKB系の子がやってたら、
「AKB映画」になってたところだが、それをせず、
「アイドル映画」にとどめたスタッフのバランス感覚も評価したいな。
にほんブログ村