問合せが多いのとアクセスも多いのでここらでもう一度。
既にXDCAM搬入が始まって10年近くなろうとしているが、やっとオンライン搬入が動き出した。
逆にHDCAMの受け入れがもうすぐできなくなるので今更だがXDCAMを始めようというプロダクションが出てきているようだ。
いきなりオンラインは代理店の対応もあるのですぐには始められないようだ。
XDCAMが始まった当初、メタデータの作成はターンキーシステムに組み込まれたソフトか、単独ソフトでも数十万円と高価だった。
多少知識のある人は自分で組んだりして凌いでいたようだが、ラウドネスやら新規格やら変更のたびに書き換える必要がありなかなか手を出しにくい状況だったようだ。
うちはシステム全体の面倒見てもらっているエンジニアがいるので相談したら、安くで作ってくれるとのこと。10万円以下で作ってくれて、うち専用なので代理店名などはプルダウンで選べるようにしてもらっている。また制作会社はうちの名前を固定に(^-^)
また、XDCAMのラベルや映像の頭に付けるクレジットの画像も同時に作成できるようにしてもらった。そのことにより間違いを減らせるのだ。使用禁止の文字などのチェック機能もある程度は搭載している。
ラベルは再剥離のプリント用紙を三分割して手差しトレーに入れた専用プリンターで印刷している。
レイアウトはシール紙の剥離紙の切れ目をすべてのパーツにかかるようデザインしている。
切り離しはカッターで行うが剥離紙をめくるとき切れ目が入ってないととんでもなく手間なのだ^_^;
実に合理的に作成されたオリジナルメタデータ作成ソフトなのだが、作成者が外部販売するとメンテナンスなど手間がかかるのでうち専用ですと…
ま、もったいない話であるが確かに外販すると面倒なことも起こってくる。
メンテなしでもいいから欲しいという問い合わせもあるが、意外とそう言っておきながら規格が変わると作り直したものを欲しいなんてなってくるはずなのである。
OSが変わったり仕様が変わったりするだけでいろいろ手間はかかるものなのである。
そんなわけで全ての問い合わせでお断りしている。
未だに問い合わせがあるということはリーズナブルな作成ソフトが販売されていないということなのだろう。
まぁ放送業界ということで本来すべてにわたって高価な機器などで構成されていた業界なのにデジタル化によって一気にハードルを下げてしまって関連機器メーカーは困惑しているに違いない。
テレビスタジオのカメラだって一千万円以上するのに100万円以下のカメラでも画質的には大差ないのが今のデジタル業界。
一昔前の放送機器は百万、一千万といった単位で扱われていた。
とんでもない時代になったものである。
CMだって地上波に全国放送しようとすると何千万円もかかるのにYouTubeにアップして何万アクセスするようなコンテンツでも放送料など必要なく、むしろお金がもらえたりするわけだ。
地上波という形態があと何年続くのかわからないが、すくなくとも私が仕事ができる年齢までは頑張ってほしいと思う次第である(^^ゞ