シネスタイルのコンパクトロケ | スローライフでCMプロダクションinとっとり

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テレビCM専業のワンマンオペレーションプロダクション。
クロマキースタジオ、ロケ車、特殊効果編集、NA録音、完パケ製作。
趣味が仕事なのか、趣味を仕事にしているのか曖昧。好きなことやって金儲け。
そんな仕事的コラムはかなりマニアックだったり…


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最もコンパクトな撮影スタイルは手持ちということになるがこれだけはカメラマンの感性や体力に依存する部分が多いしリグを使わない手持ちはそうとう見辛い揺れを発生させる。少なくとも僕は大嫌いだ。

かといって三脚でパン・チルト・ズームだけのカメラワークには限界を感じる。視点が固定されているのであくまでも二次元的な動きにしか見えない。

視点移動と言えばクレーン、レールドリー、ステディカムと言ったものが本格的な撮影に使われるがワンマンオペレーションの撮影ではなかなか機動力が発揮できない。
持ち込むことに無理ということはないのだが一度セッティングしてから撮影場所を大きく変えるとなると機材移動がばかにならない。
ロケセットや一箇所での撮影ならなんとか一人でもやれるという感じだ。

今回C100にターゲットを置いているわけだが、今までシネスタイルをFS100でやっていた経験からC100ならかなりイージーオペレーションが可能になると想像している。
基本的にレンズ交換をせず24-70mmのズームで収まる撮影という前提である。
シネスタイルでは開放近い絞りで撮影することが多いため可変NDフィルターをレンズ前に取り付けている。レンズ交換のたびに付け外ししたり暗すぎる場合はNDそのものを外したりとけっこう面倒。更にはゴーストが出やすい。…露出調整に於いて可変NDは便利なのだが…
これが内蔵NDになるとスイッチ一つでOFFから6stopまで簡単に切り替えられる。

そしてフォーカス。FS100はオートフォーカスが中途半端。AF使う場合はF3.5以上。しかも常時AFでワンプッシュが出来ない。なので基本的に手動でフォーカスを合わすわけだが一眼レンズはフォーカスリングの回転角が少ないためフォローフォーカスを取り付けてシビアなフォーカスを行わなければならない。つまりロッドやマットボックスなど大がかりなリグを取り付けることになる。
しかも本体液晶では最近のファームアップで8倍まで拡大できるようになったがフォーカス確認とフレーミングが同時に出来ないのが不便。そのためFS100を持ち出すときは9インチか20インチのモニターを持っていくようにしている。
その点C100はプッシュオートが可能だ。撮影中のAFがどのような挙動になるか気になるが基本的に撮影前にフォーカスを合わせて動く場合は手動でフォローフォーカスということになる。まぁワンマンオペレーションで撮影中のフォローフォーカスはあまり現実的ではないが…

説明が長くなったがこのNDとAFだけでもC100はかなりシンプルな撮影スタイルになる。
また8bitながらLog撮影が出来るので多少の露出の自由度が出てくる。
FS100では粗いヒストグラムだがC100はウェーブフォームなので露出も決めやすい。

シネスタイルと言えばマットボックスや外部モニターをコテコテ装着するのがカッコいいというイメージがありデジイチでさえゴツイスタイルで撮影しているスタイルが流行った。
しかしそろそろ原点回帰しているような気がする。
なのでウチでもそれに乗っかってみようと(笑)というわけでもないがシンプルな撮影スタイルも楽でいいかなと。

もうひとつCanonLOGによって照明なしでもそこそこ綺麗?という気が起こってきた。
実際にはどんな場面でも照明は必要と考えているが今までより簡素な照明でもそこそこ綺麗に写ってくれればという希望的な意味もある。

そんなシミュレーションしていて欲しいものが出てきた。
自立型一脚である。撮影スタイルとしては三脚と手持ちの中間的な…?
実際に使ってみないとイメージできないということで先日注文して昨日届いた。軽量でコンパクト。カメラを乗せたままで自立するほど脚はしっかりしていないがあくまでも手でサポートしながらカメラワークをサポートするための脚のようだ。カメラを外せば自立しているので単なる一脚より便利だ。
まぁ実際の場面でどれだけ使えるか…手持ちの揺れが嫌いな僕としてはあまり好んで使うこともないだろう。ただ面白い。

もうひとつC100導入前だがこんなものをポチッとしてしまった。
スライダードリー。
前々から欲しかったのだが自作で懲りていたのでドリーを使うならしっかりしたレールドリーでいいや!と思い買うのを先延ばししていた。
今回はコンパクト撮影スタイルがテーマ。では短いスライダードリーならぴったりではないか!ということで60cmストロークのものを注文してみた。
まだ届いてないので何とも…だが、60cmといえどもCMのカットに使うのであれば尺的には充分だったりする。
セッティングも三脚の上にスライダーを乗せて使えれば移動も楽ちん。
これもC100だからという発想。

そんなこんなで気持ちはもうC100を購入前提なのだがまだ注文はしない(笑)
今届いても雪国の山陰では撮るものもないしなぁ~という理由である。山も海もどんよりとした色で撮る気にもならない。
ま、希望的にはC100は人物撮影を目指している。ただ鳥取では被写体が…
もうひとつ延ばしている理由。もし新製品が出てきたときに…出来るだけ引っ張っておこうというセコイ考え。
買ってすぐに新製品発表があると実にがっかりしてしまう…
仕事で使いたいと思うネタが出てきたらさっさと買ってしまうことでしょう。
それまでちょっとした周辺機器でお茶を濁しているところです(笑)

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