東京ヴェルディ 3連勝 ついでにWBC | まあ、言うだけ言っとくわ。

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ええっと、間が空いたんでえ、3戦分まとめて書きます。ついでにWBCの感想・・・えっ?野球?あ、そういえばサッカー日本代表もありましたね。


とりま、徳島戦。

風が!風が強かったねえ。

風下に立った前半戦を無難に乗り切って、風上に回った後半、風が力添えしてくれて相手のオウンゴールで1点!

さらに後半、風を味方につけた梶川のFKが決まった。

単なるラッキーでは無かったと思う。風下の前半を守りきったのが大きかったと思う。



藤枝MYFC戦。

J2初参戦となる藤枝MYFC。もうこれはチームのポテンシャルとしてヴェルディが上回っていた。

試合開始早々に藤枝のバックパスがユルくなったところに食いつくカリアゲくん!誰だお前は!?ん、サッパリした斎藤功佑だ!!

斎藤は落ち着いて捌いて阪野にパス。阪野も冷静に決める。

その後、それほどタイトではない藤枝の守備の隙間からヘッドを合わせて2点目、3点目。

4点目は、やはり相手のユルいバックパスに食いついたカリアゲくん!誰だお前は!?いや、だから斎藤功佑です。今度は自身でゴールをゲットする。

こんだけ得点して、ノリノリになるかと思いきや、最後に北島祐二が、お?、そう来ますか?のループシュートを決めた。


藤枝のモットーは、4点とられても5点とりにいく・・・ということらしいが・・・おや?どこかで聞いたような。

華麗な攻撃、ポカンとした守備はちょっと前のヴェルディを見ているようだった。

残念だけど、藤枝の理想は今のJ2ではおそらく通用しない。

藤枝には悪いが、この一戦、ヴェルディが唯一負けている大分との試合と比べると違う競技をしてるくらいに見えた。

結果的に、ヴェルディとしては相手のミスをきっちり突いて得点に結びつけた格好。今のヴェルディはこういう事がちゃんと出来る。自分たちの攻撃の形にいちいち拘泥せずに現実的に得点して勝ち点に結び付けている。




さて熊本戦。

こちらも去年はJ3からお帰りなさい、J2大変だけどまた一緒に頑張りましょうね。なんて、こちとらちょっと余裕こいてたら、なかなか強くてビビったよな。大木武恐るべし、と思ったさ。

今節も、結果的なスコアの差ほど、そんな簡単では無かった。

しかし、ここでもやはりヴェルディは、まず守備が安定している。

プレスも程よい。チェイシングも程よい。だから無駄に疲れない。

奪いとる守備がある。

ボールをとってもとられても、攻守の切り替えが速い。

故にダラっとした時間がほぼない。

穴を作らない守備の良い連携がそのまま攻撃に繋がっている。


相手の守備を揺さぶって、華麗なパスワークで崩して、って言うかんじのやつが実は今シーズンはまだない。

今節なんて3点ともセットプレーの流れからで、全てDFの選手が得点している。

そしてポゼッション率がそんなに高くない。

パッと見、相手にボール回されまくってる印象もないけど、ヴェルディがくどくどパス回しをしている印象もない。

全てがちょうどいい?

そんな中、段々と梶川、森田の球出しにヴァリエーションが増えてきた気もする。

守備で隙を与えないのと同時に、点の獲れるときは執拗に貪欲に獲りに行く。



そんで急にWBCの・・・野球の話を突っ込むんですが・・・まあいろいろ劇的な展開の中で日本が優勝したですね。

ひとつの事実として、最終的にアメリカに対してパワーで太刀打ち出来たことがあります。

予選ラウンドこそポテンシャルの違いを見せながら格下相手を下して、さあトーナメントに上がったらパワフルな相手にスモールベースボールを屈指して、と思ってたらそうでもなく、ボンボン長打を放ち、豪速球を投げて勝って行きました。

おや? イケるじゃん?

なんか日本人ならではのきめ細かな・・・みたいなの関係なしに、ドーンっとパワーで対抗出来たじゃんねえ?


なんかねー、やっぱり勝利を掴むためにコツなんかを必死に探し回るより、ただただ前に向かって進む、上昇するってことをするしかないのかなとしみじみ・・・。

ひたすら強く、高く、遠くへ、速く、を求める。

遠回りしてしまう事はあっても、近道は無いのだ。

今の日本の優秀な選手は、自ら努力して前へ前へと突き進んでいるのだ。

ところが、テクテクと真っ直ぐ前進していると、時折横からドンっと邪魔するオヤジが出てきます。

自分たちのこれまでのやり方を踏襲しないことに納得できないオヤジがあーだこーだ言い始め、実際に若い芽を摘んでしまう。

こういうのって、日本人ならではっぽくね?嫉妬心なのか?

他の国だと、成功しそうな若者に乗っかって儲けようとするオヤジが多いような気がする。

今回のWBCの期間にも、ダルビッシュが変化球の握りなんかを若手に教えたり、情報を共有する事を是としないプロ野球OBがいたり・・・

生活の全てを野球に捧げているような大谷の容姿を持ち出してキモイと評する奴が出て来たり・・・


で、栗山監督というのは、選手が自ら努力し前進しようとするのを邪魔しない監督だった、ということであります。

栗山監督いわく、一流選手の集まりなんだから自分は何も言わない、と。なるほど。

監督の練り上げた秘策を忠実に実行する、そんな選手の集まりではなかったのだ。自分が努力して積み上げてきたものを邪魔される事なく発揮することが結果につながり、チームに貢献できるのだ。

自分で努力して、責任も自分でとる。個人として。

各人が積み上げたものを持ち寄ってチームが強くなる。


日本人は何かと組織立って、組織で勝とうとして、結果が良い時はいいけど、悪い結果になると責任の所在を曖昧にして、無かったことにしてしまう。負けても何か得たものがあるはずなのに、それすら消えてしまい積み重ねがなくなる。

結局、欧米的な頑張り方でやれば、ちゃんと欧米に立ち向かえるんだと証明できたんじゃないのか?

欧米様には敵わないから日本人的なやり方で・・・なんてのは言い訳に過ぎない?

たしかに日本人的な組織力は大切な要素なんだろうが、それは各個人の努力があった上でのこと。

大谷翔平のような大スターの活躍が優勝を引き寄せたのは事実だが、その他の選手が脇をガッチリ固めていたからこそ、つまらない失敗で綻びが出たりしなかった。そのことは大きい。

あまりフォーカスされないけど、守備のミスはほぼ無かったし、メキシコ戦の山川の犠牲フライの1点とか、村上のサヨナラヒットでの周東の走りとか、あれが無かったら決勝は無かったからねえ。

周東の、あれ、もう前を走る大谷を抜きそうだったけど(笑)、メキシコの返球がちゃんとしてたら、タイミング的にはギリギリっだったんじゃないかと思う。



なわけで、大谷翔平ひとりで優勝できたわけでは無くて、周りの選手もとても優秀だから勝利を確固たるものに出来たのだ。

しかし、優勝、1位2位を争うには、スーパーな選手がいて、皆を引っ張り上げていくようなかたちになるんだろう。

サッカーW杯なら、アルゼンチンのメッシのようなスーパーな選手が中心となり、よく言われるが、走らないメッシのために周りの選手が走りまくり、最後はやっぱりメッシが決める、と。


さあ、そんでまたヴェルディの話に戻ります。グググっとJ2の話にもどりますよ。

今のヴェルディは出ている全員が惜しみないプレイをしています。強いインテンシティで、素早い切り替え。見ているだけでハードさが伝わります。

が、特別スーパーな選手がいるわけではない。飛び道具的な外人選手もいない。

たまに森田がテクニカルなことをするくらいで・・・もしかすると近年で最もテクニカルなメンツが少ないかも!

妙な奇策や戦術を打ち出しているわけでもなく、選手がやることは、ひたすら強く、速く前に突き進んでボールを奪い、ゴールを奪う事。以上。

そのための努力にコツや近道はないんだろう。

今は良い結果が出ているから、まずはこの努力を続けるだけだ。


あ、そうそう、日本代表戦もありましたよね、サッカーの。

森保監督続投で、いつもW杯後にあった、新しい監督が外国から来て、名前は良く知らないけど名匠らしい、どんな魔法の戦術を繰り出すんだろう、どんな隠れた選手を見つけ出してくるんだろう・・・みたいなターンが今回無い。

みんな、やることは分かってんだろ。ただひたすらに走って奪ってゴールだよ。ってことになりますかねえ。

監督自身はヨーロッパのサッカーなんて知らネー。お前らが行ってきて教えろ。・・・で、良いんじゃないですかねえ?

森保監督も選手の邪魔をしないやり方で結果を出している。

だから選手はひたすら努力ですよ。

近道やコツはない。ただ遠回りしないために情報を集める。

欧米に対しては、「欧米かっ」って突っ込まれるくらい欧米式に対抗すべし。かな?