ゴジラ好きなんだけど、なんやかやで上映期間に映画館で見ることはなかった。
ちょっとヒマができたので、DVDを借りて見ようと。
というか、今(のうちに)見ておこうって思ったから。
映画の内容は、ちょっと事前の情報が入りすぎていて、驚きは少なかった。
予想はしていたけど、一昨年見たハリウッド版のモノとは方向が違うというか、でも確かにこれはいわゆる「ゴジラ映画」だよなぁって。
内容に関しては今更なので、すっ飛ばす。
なんで私が今、見ておこうと思ったらかというと、アレですよ、
もしかしたら、いや、結構ありうる?差し迫った有事に対するイメージトレーニングです。
映画を見ると、なるほどなるほど、有事には、おそらくこういう政治的な思惑の入り乱れや、手続き主義の弊害なんかが噴出するんでしょう。
核、放射線の問題は、3.11の経験からか、より具体的な表現がされていた。
まあでも、ゴジラって今までもこういう問題提起がされてたし、ガメラだってそうだった。
不思議なのは、なぜこれがヒットしたのか、です。
東宝としたら、大金かけて作って、大々的に宣伝したからなんかだろうけど。
以前はゴジラ映画を見るなんていうと、鼻で笑われてたのに。そんな怪獣モノなんて、ってことなんでしょうが。
庵野秀明のブランドってのはあるみたい。それはすなわち世代交代でもあるのか?本多猪四郎モノも見ろよ。
私はエヴァにピンとこない人なので…でもまあ、SFX的にはまあまあ良かった。
結局この「シン・ゴジラ」、話としては完全に解決したものにはなっておらず、その辺がスッキリしないんですが、私とかはそれでも良いんですよ。こういうかんじ、慣れてます。文学部卒なんで。
この解決しない感じが、もろに今の福島第一とかに繋がるし、自衛隊の限界、法律の曖昧さみたいなところも、今まさに現実的に直面しようとしている。
言ったら、とても重くてキツイ内容じゃないかと。
これを多くの人が見ていると・・・
今、パッと検索してみても、シン・ゴジラ評として、込み入ったものはあれど、ゴジラかわいい!的なものは無い・・・
映画ではゴジラが破壊する東京の街がかなりリアルに描かれていたので、東京の住民としたら・・・あるかもなって思える絵ズラ・・・
まあ物騒な話ですが、このイメージを覚えといたほうが良いかも。
さらには、金子修介監督の平成ガメラとか、永井豪のデビルマン(TVシリーズじゃないヤツ)も、シミュレーションになりうる。
平和祈念。
