木曜10時から好評放送中の『嫌われる勇気』
アドラー心理学×事件という新感覚ドラマからは、学ぶことがたくさん「面白い」「蘭子のようになりたい」といったアドラー心理学に関心を寄せる声が多くあげられています
ということで、今日は第2話で登場したアドラー心理学を、ご紹介します
◆「感情とは出し入れ可能な道具なのです」
第2話冒頭、蘭子(香里奈さん)に「刑事に向いてない」とひどい言葉を言われた青山(加藤シゲアキさん)は、大文字教授(椎名桔平さん)のもとを訪れていました。そこで、教授に言われたのは「感情とは出し入れ可能な道具なのです」という意外なことば。
大文字「なぜあなたは今、私に向かって怒ったかわかりますか?」
青山「だから、先生が庵堂さんと同じように僕を・・」
大文字「違います。あなたは大声を出すために怒ったんですよ。その手段として"怒り"という感情を捏造したんです。」
青山「捏造?」
大文字「わかりませんか?要するに、感情とは出し入れ可能な道具なのです。」
『嫌われる勇気』第2話より
訳がわからない青山は「僕が本気で怒ってないというんですか?」と怒りが収まらず。しかし、お茶を持ってきた土方(寿大聡さん)に丁寧に「ありがとうございます。」と挨拶します。そして、自身が"怒りを出し入れしていること"に気づいたのです
たしかに、怒っているときに電話がかかってきたとしたら、怒りの感情はおさえて電話にでますよねこの考え方には、青山を演じている加藤さんも感銘を受けたのだそう
それ以降、すぐに怒らずに冷静になるようになったことを完成披露試写会でも明かされていましたよ
◆「人はみな何かしらの目的に沿って生きている」
そして、大文字教授は「人はみな何かしらの目的に沿って生きている。」というアドラー心理学の「目的論」を"何十年も家に引きこもっている男性"を例に唱えました。
大文字「引きこもりの男は、外に出たくないという目的があって、不安や恐怖を作り出しているんです。」
青山「え、そんなことって・・」
大文字「でなければ、イジメを受けている人は全員引きこもっていなければおかしいことになります。」
青山「そりゃ、そうですけど。外に出たくない目的って?」
大文字「ずっと引きこもっていれば親が心配する。親の注目を一心にあびて、腫れ物に触るように丁重に扱われ、特別な存在でいることができます。」
青山「じゃあ、その人は、自ら決めた目的をかなえているってことですか?」
大文字「つまり人は、色々と不満はあったとしても、『 このままのわたし』でいることの方が楽であり、安心なのです。」
『嫌われる勇気』第2話より
大文字教授の話を受けて、「人は変わらないのではなく、変わらない目的のために言い訳を探しているだけ」ということに気づいた青山。事件の犯人たちが犯行に及んだ言い訳をする姿をみて、「変わろうとすることは勇気がいるし、自分を変えることは楽じゃないから・・だから変わらないための言い訳を探して逃げていたんですよ」と言い放ちました
第2話に登場したアドラー心理学の考えはいかがでしたか
あなたがいま、怒りに感じていることはもしかして、なにかの目的のためかも?そして、変わりたくても変われないというのは、自分自身がそれを望んでいるからかも?
ぜひ、大文字教授の言葉を参考にして、自分を見つめ直してみてくださいね