静岡県立がんセンターの朝は静かに始まる。
以前入院したことのある地元の市立病院では
(これは20年以上前の話なので今はまた異なるかもしれないが)
朝起床時間になると音楽放送で起こされ
そして看護師さんたちが一斉に検診にやってきて
同じ部屋の患者に体温計を配って、
端から順番に順番に血圧測定や体調を聞いて回り
一気に朝が始まる感じだった。
この管理されている感じががんセンターにはない。
「富士子さん、今日の昼担当の〇〇です、よろしくお願いします」と
挨拶に来てくれる。
(今も来ました。ここの看護師さんは美人で可愛い人が多いように思う。
10階は女性フロアということで看護師さんもオール女性。
違うフロアだったらイケメン看護師に会えたかもしれないので
その点は残念だけど安心感はある)
体調チェックのほか、点滴や傷の処置など必要に応じて
一日何回も看護師さんはやってくるのだけどベッドにいなくても大丈夫。
こういう表と体温計を入院時に渡されている。
6時、10時、19時の体温と食事を食べた量、排便回数を記入する欄がある
メモには痛み止めを飲んだ時間や気になる症状などを書いておけば
本人がいなくても見て行ってくれるのだ。
薬飲んだがどうかも空入れでチェックする。
薬は毎朝タモキシフェンを一錠づつ看護師さんが持ってくるが、
それ以外の鎮痛剤や抗生物質は渡されていて自分で管理している。
昨日は抗生物質を昼に飲んだか忘れてしまって
夕方やってきた看護師さんに相談したらステーションに確認しに行ってくれて
「薬の空があったから飲んでますよ安心してください」って。
空をすぐ捨てずにとっておくとは・・・
帝国ホテルでゴミ箱のごみにお客様の大切なものがまぎれていると困るから
帰ったあとも一日保管するって以前テレビで観たけど、
静岡がんセンターもなかなかやるな~。
点滴とか医療的処置は当然本人がいないとできないのけど
そういう時にいないと探してくれる。
富士子もデイルームで他の患者さんと話していて
呼びに来てもらったこともある。
ちなみに以前同室だったHさんはほ点滴時間以外は
基本的に部屋にいない人だったので
回診に来た主治医までが部屋をのぞいて
「あれ、またデイルーム?」と言ってそっちに出向くほどだった。
なんかこの病院って自由だな~と感じた。
以前にも書いたけどご飯も病院の食事をとる取らないも自由。
抗がん剤治療で口がマズくなって食べられなくて体力落ちてしまうくらいなら
食べられるものを食べた方がいいという考えのようだ。
病院の施設も素晴らしいけど(それについてはこちら)
この自由で患者を尊重してくれる雰囲気がいい。
ここに来られて良かったなとつくづく思う。
