大糸線とんぼ返り?
糸魚川にやってきました。
5月以来ですね。
↑そのときの様子はこちらから
ちょうど雪月花がやってきました。
さて、それでは…
とんぼ返りしようと思います。
といっても南小谷まで戻るわけではなく…
降り立ったのは糸魚川から3駅南小谷方面に戻った根知駅。
大糸北線唯一の行き違い可能な駅です。
きれいに整備されている駅は無人駅。
降車客がいなくなると静かになりました。
東日本と西日本の境目
根知駅を出て歩くこと少し。
根知川を渡ると…
大きな看板が見えてきました。
「大断層見学地」。
フォッサマグナパークとも書かれています。
ここに来たかったのです。
看板に従って山の方へ入ります。
途中、大糸線の線路を上から見下ろす場所を通過し…
開けた場所に出ました。
そこにあったのは大きな崖。
崖はちょうど真ん中を境に全く別の色を見せています。
これこそが有名な東日本と西日本を分けるフォッサマグナの西縁(糸魚川静岡構造線)なのです!
フォッサマグナとは大地溝帯という意味。
日本列島が大陸から離れた際、ちょうど真ん中付近で真っ二つに割れ、その溝に火山活動や堆積によって岩石が溜まってできたのがフォッサマグナです。
その地溝帯の西の端が糸魚川静岡構造線。
糸魚川から静岡まで日本列島を真っ二つにするように走る大断層です。
ここフォッサマグナパークではその大断層を目に見える形で見ることができます。
西側が日本列島が2つに割れる前から存在する約3億年前の岩石、東側が日本列島が2つに割れた後に地溝帯に溜まった約1600万年前の岩石だそう。
三葉虫が生きていた時代の岩石とすでに類人猿が出現している時代の岩石。
遠く離れた時代の岩石が隣り合っています。
さらに、糸魚川静岡構造線はユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界となっており、2つの大きな大陸プレートどうしがぶつかる場ともなっています。
無造作に置かれているこの「境界」は地質学的にとっても重要な場所なのです。
その境界部分に近づいてみました。
ここが(地質学的に)東日本と西日本の境目ですか…
ということはいま私は東西日本をまたいでいるわけですね(笑)
フォッサマグナというとっても壮大なものを目に見て実感できる場所。
地質学に興味がある方はぜひ一度どうぞ。
バスで増便!大糸線
帰る途中、街なかになにやら飾り付けがされているのを見つけました。
実はこれ、七夕飾りだそう。毎年7月7日~8月7日までの1ヶ月間こうして飾り付けているようです。
糸魚川市の中でも根知でしか見られない風習だそうで、江戸時代からの伝統を今に受け継いでいるのだとか。
根知駅に戻ってきました。
現在時刻は14:25。
次の糸魚川方面の列車は15時台なのでまだ1時間くらいあります。
でも、今日はそんなに待たずに済みます。
駅のホームではなく、駅前のオレンジ色のバス停前で待っていると…
白馬交通の観光バスがやってきました。
車体には「JR大糸線増便バス」の文字。
実はこのバス、大糸線の増発便なのです。
鉄道の増発をバスでやる…???
おかしな話に聞こえますが、これには理由があります。
というのも、最初に書いた通り、大糸北線にはここ根知以外に列車が行き違いできる駅が存在しません。
行き違いできる駅がないということはこれ以上の増発が不可能ということで、例えば「雪月花」が大糸北線に乗り入れる際には定期列車をバス代行にしてなんとか乗り入れている状態です。
路線の活性化のためには増発が必要…でも設備的にできない、ということで増発分はバスで運行することになりました。
これが2024年6月1日から運行されている大糸線臨時増便バスです。
この増便バスはJRの境界を飛び越えて白馬発着で運行されており、白馬~糸魚川間を1日4往復(1旅行当時)しています。
2025年からは3往復となったものの、白馬乗鞍や栂池高原などといった観光地に停車するようになっておりさらに利便性が増しています。
…鉄道より便利なのでは
大糸線を活性化する方策の一つ、この増便バスに乗っていきます!
車内は観光バスタイプの2+2列シート。
天井を見上げると、バス用シャンデリアが設置されていました。
シャンデリア付きの車両って今はあまり見かけませんね…
バスは姫川を渡り、糸魚川方面へと向かいます。
姫川、頸城大野の各駅前に停車し糸魚川の市街地へと入っていきます。
糸魚川駅前に到着。
乗客は少なく、その分快適な乗車となりました。
続きます。
★乗車データ
430D 普通 南小谷行き 糸魚川(13:23)→根知(13:37) キハ120-341
7903 大糸線増便バス 糸魚川行き 根知(14:35)→糸魚川(14:56)
※2024年7月14日乗車
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