箱崎地区自動運転バス実証実験乗車記(2024.2) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

自動運転バス、箱崎へ

2024年2月17日~3月3日にかけて、福岡市東区箱崎地区で自動運転バスの実証実験が行われています。

この実証実験は福岡市、九州大学、UR都市機構、福岡地域戦略推進協議会から成る「FUKUOKA Smart EASTモビリティ推進コンソーシアム」が行っているもので、将来的な自動運転バスの実現を目指しているのだとか。

 

今回はそのバスに乗車してきたのでご紹介します。

 

自動運転バス登場

2024年2月23日。やってきたのは箱崎駅東口です。
 
駅前のロータリーにある黄色い小さなバス停が自動運転バスのバス停。
まだバスは来ていません。
 
近くにトレーラーハウスが置いてありました。
ここが待合所だそうです。
 
待合所の中には現在の運行状況がわかるモニターが設置されています。
 
バスの前後に設置してあるカメラの映像も中継されていて、ちょうど箱崎駅に戻ってくるところのようでした。
 
外に出てみると、映像通り、ちょうど自動運転バスがやってきました。
 
停車し、ドアが開きます。
 
こちらが今回の自動運転車。
「ARMA」という電気自動車だそうです。
 
車内はこんな感じ。
 
前方には右側に運転台、その横に進行方向と逆向きにロングシートが配置されています。
 
後方には進行方向を向いたロングシートが設置されており、進行方向右側には大きなモニターとジャンプ式の補助席が取り付けられています。
 
天井にはつり革が設置されており、立っての乗車も想定されているようですが、今回は使用されませんでした。
 
こちらが運転席。
モニターはあるものの…ハンドルやアクセル、ブレーキペダルが見当たりません。
 
実は、運転操作は全てこれで行うそうです。
…ゲームコントローラーにしか見えないんですが…
 
これ、本当にゲームコントローラーで、Xboxのものを使用しているのだとか。
自動車の概念を変えちゃいそうな運転方法ですね(笑)
 

出発!

それでは出発!
バスは箱崎駅のロータリーを抜け、まずは西鉄バス77番のルートに沿って東に進みます。
 
宇美川を渡りました。
 
最初のバス停、九大進学ゼミ箱崎校前に停車。
 
車内のモニターで九大進学ゼミのCMが何回も放送されていたので、たぶんスポンサーなのかもしれないですね。
 
九大進学ゼミ箱崎校前を出ると、西鉄バス74番とすれ違いました。
 
77番の経路に沿って左折。今度は須恵川を渡ります。
 
原田地区に入ったバス。右側には天ぷらひらお原田店があります。
続いて、次のバス停、「吉野家・WASHハウス」に到着。
バス停は駐車場内にあるので入りますが…
運転手さん「ちょっと変な動きするかも…」
 
ガクンっ
急に停止しちゃいました。
 
すぐに操作によって動き出し、駐車場に入ってバス停到着。
 
バス停名の通り、吉野家とWASHハウスの目の前がバス停。
かなりダイヤにはゆとりをもたせてあるようで、ここで20分ほど停車していました。
 
その間に運転手さんがいろいろと解説…
 
こちらが運転席の運行画面。バスはこの白線に沿って走行します。
地図のところどころに見えている緑色の模様は検知された障害物。
先ほど駐車場に入る前、いきなり停止したのは吉野家の前の旗がなびいていたのを障害物と勘違いしたためだそう。
 

信号制御と路車協調

長い停車時間を終え、発車したバスは左に曲がり、松島こぶし通りに入ります。
西鉄バスの路線から外れたエリアへ。
 
松島小学校前に停車。
乗客の乗り降りがありました。
 
再び宇美川を渡ります。
ちょうど福岡空港に着陸する飛行機が見えました。
 
バスはセブンイレブンの先、大和町交差点を曲がります。
 
このバス、信号では必ず停止するように設定されていて、各信号が青の場合は運転手さんが指示して進ませるのですが、この大和町交差点だけは信号をバス自身が判断できるしくみを使っているそうです。
信号から電波で送られる情報をバスが受信し、それに合わせて進行か停止かを判断するそう。
 
信号が青になりました。
青になったことを感知し、バスが左折しました。
 
左折したバスは西鉄バス71番の経路を進みます。
 
しばらく進んで、ゆめマートの駐車場へ。
 
最後のバス停です。
ここで10分ほど停車。
 
お店のドアの前で待つバス。
入口には自動運転バスが運行される旨の貼り紙がありました。
 
ゆめマートを発車。再び駐車場から出て71番の経路に戻りますが、戻るときの交差点がこの実証実験一番の見所です。
道路右側の電柱に白い箱のようなものが取り付けられているのが見えると思いますが、これにはセンサーが取り付けられていて、道路を走る車や歩行者を検知しAIで解析、その情報をバスに送るようになっています。
その情報をもとにバスが進行の可否を判断するそう。
この技術を「路車協調システム」というのだとか。
 
車や歩行者がいないことを確認したバスは左折。
 
しばらくして箱崎駅東口に戻ってきました。
 
元の位置で停車。
 
ということで、自動運転バスに乗ってきました!
旗に反応してしまうなどまだまだ改良の余地はあるようですが、将来は公共交通を担う存在になっていくのではないでしょうか?
運転手さんのお話では、九州大学箱崎キャンパス跡地にできる街への導入も目指していくそうです。
新しい街に走る自動運転バス、ぜひ見てみたいものですね。
 
それでは。

 

 

★乗車データ

自動運転バス実証実験 3便 箱崎駅東口行き 箱崎駅東口(12:00)→箱崎駅東口(12:50 12:52)

※2024年2月23日乗車

 

 

・関連記事

↑レベル3自動運転車(乗れなかった…)の記事です。

 

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