2022年 夏の北陸旅行②えちぜん鉄道で行く永平寺 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

えちぜん鉄道に乗車!

サンダーバードで福井へやってきました。

 

福井駅は北陸新幹線開業に向けて工事の真っ最中!

防音パネルに囲まれた通路を歩いていきます。

 

駅の反対側にやってきました。

こちらは北陸新幹線側の駅舎。

外観はできていますが、まだ使用されていません。

 

そのとなりにある赤い駅舎がえちぜん鉄道の福井駅です。

えちぜん鉄道は京福電気鉄道が存続を断念した2路線を譲り受け運営する会社として2002年に設立、2003年に運行を開始しました。

 

今回はこのえちぜん鉄道に乗って永平寺へと向かいます!

 

ホームに上ってきました。

木材を使った暖かみのある雰囲気。

 

駅名標も木でできているようです。

 

乗車するのは勝山永平寺線の普通列車勝山行き。

途中の永平寺口まで乗車します。

 

発車すると列車はまず北陸新幹線の線路と寄り添いながら進みます。

 

新福井に停車。

 

その次の福井口は三国芦原線と勝山永平寺線との分岐点。

 

福井口を出発すると列車は三国芦原線と分かれ、

 

北陸新幹線とも分かれて高架を降りていきます。

 

地上に降りた列車は越前開発に停車。

「開発」と書いて「かいほつ」。面白い読み方ですね~

 

そのお隣、越前新保には森永牛乳の広告入りの古い駅名板が残っていました。

京福時代のものでしょうか…?

 

列車は田園風景の中を走っていきます。

 

少しづつ高度があがってきました。

山の方へ走っていく路線なのです。

 

福井から11駅、列車は永平寺口に到着。

その名の通り、永平寺方面への連絡口です。

 

2002年(運行は2001年6月まで)まではここから永平寺まで6.2kmを結ぶ京福電気鉄道永平寺線が存在していました。

京福が相次ぐ脱線事故を起こし運行停止となり、福井での鉄道事業を断念したあと、越前本線(→勝山永平寺線)、三国芦原線がえちぜん鉄道に譲渡された際、この永平寺線だけは利用客が見込めないことから譲渡されずそのまま廃止となりました。

ここ永平寺口駅には永平寺線へ向かっていたと思われる線路がぷっつりと途切れて残っており、その名残りを留めています。

 

京福バスで永平寺へ

京福永平寺線に代わり、永平寺口と永平寺との間を結んでいるのが京福バス永平寺線88番です。

このバスに乗車して永平寺まで残り6kmを進みます。

 

バスは田園風景からだんだん山の中へと入っていきます。

 

途中、「永平寺そば」と書かれたお店の前を通過。

永平寺はそばも有名なのでしょうか?

 

山の中へと入っていくと右手に道のようなものが並走しているのが見えてきました。

これが永平寺線の跡。

現在は遊歩道として活用されています。

 

終点の永平寺に到着。

ここから永平寺までは門前町を歩いて向かいます。

 

永平寺拝観

歩くこと数分、永平寺の入り口に到着しました。

 

入り口から続く道は両側が木々に覆われ、目に鮮やかな緑の風景が飛び込んできます。

 

通用門にやってきました。

通常参拝のときはここから中に入ります。

 

永平寺は1244年、曹洞宗の宗祖、道元禅師によって開山された曹洞宗の大本山。

前から訪れてみたかったところです。

 

参拝料を納め、まずは建物の中へ。

 

最初に訪れたのは天井絵が特徴的な大広間、「傘松閣」です。

 

この大広間は156畳敷きのとても広い空間で、天井絵は1930年当時の著名な画家144名によって描かれた230枚がはめ込まれています。

 

 

天井画は花や鳥を描いたもので、ひとつひとつが異なる絵。

その美しさはいつまで見ても見飽きないほどです。

 

傘松閣からさらに奥に進みます。

永平寺の建物はすべて回廊でつながっているため雨の日でも安心ですね。

 

僧堂にやってきました。

ここは修行僧(雲水)が座禅・食事、そして睡眠をとるなど修行の大半を行う最も大事な道場だそうです。

 

続いては仏殿。
中心に当たる建物で、1902年に改築。
 
本尊である釈迦牟尼仏、その右側に未来弥勒仏、左側に過去阿弥陀仏の三世仏がまつられています。
三世仏とは過去・現在・未来を表した仏のことだそうです。
 
 
仏殿から振り返ると中雀門、その後ろに隠れている山門が見えました。
 
さらに上に登っていきます。
階段を登るのはちょっと大変…
 
続いては永平寺で最も高い位置にあるお堂、法堂です。
こちらは説法の道場で、朝のお勤めなどの各種法要が行われている場所。
 
堂内は380畳敷で、中央には本尊聖観世音菩薩がまつられています。
凛とした雰囲気に心も引き締まります。
 
その法堂のお隣にある承陽殿へやってきました。
 
承陽殿の中央には道元禅師の御尊像と御霊骨が安置されており、ここが曹洞宗の聖地なのだとか。
曹洞宗の根源の地は永平寺の奥、静かな場所にありました。
 
順路に沿って、今度は階段を下ります。
 
ここは大庫院。
1階は永平寺で修行する僧侶や修行体験の方向けの食事を作るところとなっています。
道元禅師は食事も修行の一つとして大切にされていて、その精神に基づいて調理が行われているそうです。
 
ここの名物がまるで柱かのように大きな「大すりこぎ棒」。
3回撫でると料理が上手になるとかならないとか…
(実際にこれを料理に使うわけではないようです)
 
大庫院の近くにあるのが浴室。
永平寺では三黙道場の一つとされており、私語は厳禁。
お風呂もまた修行なのです。
 
さらに下って山門へ。
ここは1749年に再建された一番古い建物。
 
この門は住職以外には修行僧が初めて入山するとき、そして修業を終えて下山するときのみくぐることができる特別な門。
一般客は横切ることのみできます。
 
 
色鮮やかな四天王が両側を護っています。
 
この門を修行僧がくぐるとき、一体どんな感慨を持ってくぐるのでしょうね…
 

 

↑実際に永平寺で修行された方の記事を見つけました

 

最後に訪れたのが祠堂殿。

ここは全国各地の信徒の位牌と遺骨が納められている場所。

1日5回の法要が行われるのもここです。

中央には地蔵菩薩がまつられているとか。

 

恐ろしげな顔の閻魔大王像も安置されていました。

 

ここの名物は入り口に吊るされている大数珠。

こちら、信徒から奉納されたものだそうです。

 

ということで永平寺の中の拝観は終わり。

外にも見どころがあるようなので行ってみます。

 

こちらは唐門。

勅使を迎えたときに開く門で通常一般客は通ることはできませんが、近年は大晦日のみ開くそうです。

大きな杉の木が両側に植えられた石段を登った先にある門。

自然豊かな地にある永平寺を象徴する光景ですね。

 

唐門の脇から永平寺川に沿って歩いていきます。

 

現れたのは滝。

清涼な空気を作り出しているこちらの滝は玲瓏の滝という名前です。

涼し気な滝の音にしばし癒やされます。

 

更に進んでいくと広場のような場所に出ました。

ここは寂光苑。

 

広場の中に長い髪の像がありますが、こちらは出家の志を立てた道元禅師の幼少の姿をあらわした稚髪像。

 

その近くには大きな鐘が。

なんとこちら、自由に撞くことができるのです。

 

ということでさっそく撞いてみました。

ゴーーーーーーーーーーー…………………ン……

長く響き渡る余韻を身体で感じていると心が清らかになる気がします。

 

一度は来てみたかった永平寺。

自然に囲まれた曹洞宗の大本山は静凛とした雰囲気に包まれた場所でした。

続きます。

 

 

★乗車データ

えちぜん鉄道勝山永平寺線 1055K 普通 勝山行き 福井(10:55)→永平寺口(11:20) 6109
京福バス 88番永平寺行き 永平寺口駅(11:26)→永平寺(11:37)

※2022年7月16日乗車
 
 
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