2022年晩冬の北海道旅行④SL冬の湿原号(※DL牽引)乗車記(往路:釧路→標茶) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

DL牽引の湿原号

釧路駅にやってきました。

今日はここからSL冬の湿原号に乗車します!

 

改札口の電光掲示板に書かれているとおり、SLではなくディーゼル機関車での牽引。

この旅1回目の記事でも書きましたが、ピストンリングが割れたのが原因でディーゼル機関車での代走が行われています。

修理終了次第SLに戻る予定でしたが、結局復帰せず…

残念ですが、ディーゼル機関車牽引というのもなかなか珍しいですね。

 

ちなみにSL牽引でなくなったので指定席料金が普通の列車と同じ530円。

このきっぷも今年だけの珍しいものです。

 

改札内に入ります。

 

ホームに向かうと試運転のH100形が止まっていました。

この時点ではまだH100形の釧路地区での営業運転は始まっていませんが、2022年3月ダイヤ改正で運用を開始する予定。

着々と準備が進んでいました。

 

 

お隣のホームでSL冬の湿原号が来るのを待ちます。

 

しばらくすると釧路運輸車両所よりDE10 1690号機に牽引されたSL冬の湿原号がやってきました!

さっそく乗車します。

 

まずは一番うしろ、5号車へ!

 

こちらの車両は2021年に苗穂工場でリニューアルが行われ、「たんちょうカー」として生まれ変わりました。

 

車内はこんな感じ。

釧路川側に窓を向いた2人掛けの座席、その反対側に4人がけのボックスシートが設置されています。

個人的にボックスシートは気まずいので2人掛けの席があるのはありがたいです。

 

後部側には大きな窓が設置された展望通路が設置され迫力ある景色を楽しめるようになっています。

 

その近くにはモバイル機器の充電スペースが設置されています。

できれば座席の近くにほしいところですが、電源容量の関係で難しいのだと思います。

 

 

それでは他の車両も見てみましょう。

 

他の車両は今シーズンが終わってからリニューアルされる予定。

たんちょうカーとは異なり、4人掛けのボックスシートが両側に設置されています。

 

 

ちょっと雰囲気が異なるこちらの車両は「カフェカー」スハシ44-1。

他の車両が14系客車なのに対してこの車両だけは旧型客車。

古くは函館本線山線を走っていた「C62ニセコ号」でも使われていたという、JR北海道のSL列車の生き証人です。

 

天井が14系よりも高いのが特徴的。

照明の形も金色の網棚もレトロ感満載でいいですね~

 

車内にはだるまストーブが赤々と燃えていました。

近くに寄ると暑いくらい。

 

売店があるのですが、まだ空いていないようなのでまたあとで来ることにします。

 

車内を見て回ったところで、再び外へ。

こちらは先ほどのスハシ44-1。

やはり他の車両とは貫禄が違います。

 

先頭のDE10を見てみます。

SLの代わりを務めるディーゼル機関車。

やはりSLと比べると人気は今ひとつですが、九州では見られなくなった国鉄色のDE10はなかなかかっこいいですね~

 

方向幕部分に貼られたシール。

2022年専用の特製です。

 

サボも特製のもの。

「釧網本線全通九十周年」と書かれていますね。

釧網本線の全線開通は1931年9月20日。ちょうど90年が経過しました。

 

こちらはテールマーク。

たんちょうのイラストがあしらわれています。

今日はこの列車からたんちょう見えるでしょうか…?

 

1番線に札幌からの1番列車、特急おおぞら1号がやってきました。

SL冬の湿原号はおおぞら1号からの乗り換え客で盛況に。

 

11:05、標茶に向け発車しました。

 

だるまストーブで炙り

発車するとカフェカーが営業を開始したのでお買い物。

 

こちらを買ってみました!

釧路産のししゃも。

 

これを…

 

だるまストーブで炙ります!

 

車内に設置されただるまストーブ。

網が載っていて車内で買ったスルメやししゃもを炙って食べることができるようになっているのです。

この列車ならではの体験ですね。

すぐに香ばしいにおいが漂ってきました。

 

焦げる前に網から下ろし、一口。

だるまストーブで炙ったししゃもは香ばしく、絶品でした!

 

ししゃもを炙っていると最初の停車駅、東釧路に停車。

ここから根室本線と分かれて釧網本線へと入っていくことになります。

 

 

冬の湿原を眺めて

東釧路から釧網本線に入ったSL冬の湿原号。

 

しばらくすると、岩保木水門が見えてきました。

ここをすぎるといよいよ列車名の由来となった冬の釧路湿原へと入っていきます。

 

車窓には雪に覆われた湿原の姿が流れていきます。

 

細岡展望台のの最寄り駅・釧路湿原に停車。

 

ログハウス風の駅舎が特徴の駅です。

 

釧路湿原駅を出ると、いよいよこの列車のハイライト!

 

列車は釧路川に寄り添うように走っていきます。

よく見ると川向こうにはエゾシカの姿。

 

沿線には多くのエゾシカが棲んでいるようで、たびたびその姿を車窓から見ることができました。

 

タンチョウがいるとの車内放送が流れたのでカメラを向けると…

木々の間に白と黒の羽を持ち、頭頂部が赤い大きな鳥が2羽。

まさしくタンチョウですね~

 

ときどき動物たちと出会いつつ、蛇行する釧路川の流れを眺めながら列車はゆっくり走っていきます。

 

ここで、先ほど車内販売で買ったSL冬の湿原号プリンをいただきます!

普通のプリンとごまプリンの2層構造になった珍しいプリンです。

 

ぷりぷりプリン、しちゃいました!

 

タンチョウの駅から標茶へ

展望通路にも行ってみました。

大きな窓から雪景色の湿原の風景を楽しむことができます。

あまり長居するというわけにもいきませんが、しばらくその風景を楽しみました。

 

列車は塘路に停車。

夏~秋に走る「くしろ湿原ノロッコ号」はここ塘路で折り返しますが、この列車はもう少し先まで進みます。

ここから先は未乗区間です。

 

塘路を過ぎても列車からは釧路湿原を眺めることができます。

 

湿原の向こうには雪を冠った山の姿が。雄阿寒岳です。

雄阿寒岳は阿寒湖のそばにそびえる山。

標高1370.5mの活火山です。

 

近くには雌阿寒岳もその姿を見せてくれていました。

 

列車は次の茅沼へ向けスピードを落としていきます。

 

茅沼停車…

 

おや?

 

駅近くにはタンチョウの姿が…!

先ほどよりも近くでその姿を見せてくれました。

 

この茅沼駅、タンチョウが来る駅なのだそうです。

そのきっかけは1964年の水害でタンチョウの営巣地が流され、駅員が餌付けを始めたこと。

それ以来駅にタンチョウが来るようになり、駅員による餌やりが続けられ、無人化後は地域の方によって餌やりが行われているのだとか。

 

茅沼を出てしばらくすると湿原から離れ、住宅が増えてきました。

 

12:35、列車は終点の標茶に到着しました。

 

続きます。

 

 

★乗車データ

9380レ SL冬の湿原号 標茶行き 釧路(11:05)→標茶(12:35)

DE10-1690+スハフ14-505+スハシ44-1+オハ14 526+オハ14 519+スハフ14 507

※2022年3月4日乗車

 

 

次回→(執筆中)

 

前回

 

最初から

 

 

 

・関連項目

↑SL冬の湿原号と同じ釧網本線を走る観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」の乗車記です。

 

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