強羅からは箱根登山ケーブルカーに乗車します。
なんだか車両が新しいですが、これは2020年3月20日に登場したばかりのケ10・20形という車両です。
多くの乗客を乗せたところで出発。早雲山に向け、坂道を登っていきます。
ケーブルカーは公園下、公園上、中強羅、上強羅…と停車していきます。
途中駅のあるケーブルカーは初めて乗ったのでなんだか違和感が(笑)
ちなみに線内には踏切はなく、線路の反対側へ渡るには各駅の地下にある通路を使います。
(上強羅・中強羅には通路はなく、反対側へ渡るには停車中のケーブルカーの車内を通ることになります)
強羅から5駅、早雲山に到着しました。
強羅から209m登り、すでに標高は750m。
これからもっと上に登っていきます。
早雲山駅は2020年7月9日にリニューアルしたばかり。
ちょっと見ていきたいところですが、先に進むのでそれは後ほど。
次は箱根ロープウェイに乗車します。
営業区間が日本一長い索道路線で全長は4km。
箱根ゴールデンルートの最高地点を目指します。
ほぼ待たずに乗車。空の旅に出発です。
出発して後ろを振り返ると強羅の街並みを望むことができます。
しばらく登ると尾根が近づいてきて…それを越えると景色は一変。
進行方向いっぱいに荒涼とした噴気地帯が広がりました。
これが大涌谷。
約3000年前の箱根火山最後の爆発で形成された爆裂火口跡。
今も火山ガスを噴出しており、時折ロープウェイが運休になることもあります。
この区間を通行するロープウェイの搬器には火山ガスに備えて酸素スプレーも常備されており、万全の対策が取られています。
それにしてもすごい光景ですね…
私、火山大好きなのでこういう光景を見ると興奮しちゃいます(笑)
ところどころにこのような井戸がありますが、これは地下水と噴気を混ぜて温泉を造成する目的に使われています。
作られた温泉はパイプを通して仙石原や強羅の旅館に送られているそうです。
谷を越え、大涌谷駅に到着しました。
標高は1044m。箱根ゴールデンルートの最高地点です!
構内には万が一に備えて噴石から頭を守るためのヘルメットや非常食が用意されています。
もし閉じ込められても安心ですね。
せっかくなのでここで降りて大涌谷見物をしていきたいところですが、どうやら風が強く、これ以上強くなるとロープウェイが運休になるかもしれない…ということで先を急ぎます。
ロープウェイの路線は早雲山~大涌谷・大涌谷~桃源台とで分かれているため、そのまま先へ向かう場合でも乗り換えが必要です。
それでは再びロープウェイに乗車します。
大涌谷の噴気地帯を遠くに見ながら今度は下っていきます。
前方にはこれから見える芦ノ湖が見えます。
しばらく下ると駅に到着。
途中駅の姥子です。
係員がドアを開けて「お降りの方はいませんか?」と声をかけましたが誰も降りず。
あまり利用客がいないように見えますが、運転上は重要な駅。
というのもこの大涌谷~桃源台間のロープウェイの原動設備がこの駅に設置されているのです。
姥子を出るといよいよ芦ノ湖に近づいていきます。
数分で芦ノ湖のほとり、桃源台駅に到着しました。
桃源台は標高741m。一気に300mくらい降りてきました。
駅舎から建物を見ると、帆船のような船が2艘停泊しているのが見えます。
これが箱根海賊船。
どうやら運行を再開したようです。
さっそく乗りに行くのですが…その前に。
NERV本部にご挨拶を(笑)
これは「エヴァンゲリオン×箱根 2020 MEET EVANGELION IN HAKONE」と題して箱根とエヴァンゲリオンがコラボするイベントの一環として桃源台駅にNERVの本部を再現したもの。
エレベーターともNERV仕様です。
エヴァ初号機のフィギュアも展示されていたり…とファンには嬉しいイベントとなっています。
他にもキャラの大パネルが展示されていたり、
駅前のバス停がエヴァ仕様になっていたり、
バスもエヴァラッピングが施されていたりとエヴァ尽くしです。
ところで、なぜ箱根×エヴァという組み合わせなのかというと、ご存じの方もいるとは思いますが、劇中に出てくる「第3新東京市」がここ箱根という設定のため。
この桃源台駅も「桃源台中央駅」として劇中に登場しています。
エヴァの聖地巡礼をしたところで、いよいよ箱根ゴールデンルート最後の乗り物、箱根海賊船に乗船します!
続きは次回。
★乗車データ
箱根ケーブルカー 29 早雲山行き 強羅(11:54)→早雲山(12:04) ケ10・20形 02編成
箱根ロープウェイ 大涌谷行き 早雲山(12:09)→大涌谷(12:18) 搬器112
箱根ロープウェイ 桃源台行き 大涌谷(12:22)→桃源台(12:38) 搬器225
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