2020年秋の道東めぐり旅行⑪納沙布岬とその東… | 風かおる 鉄の路

風かおる 鉄の路

主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

旅は4日目になりました。

 

まずは朝食です。

根室鍋…?

 

魚介類がたっぷり入ったお鍋なようです。

 

 

他にも勝手丼とか…

 

花咲蟹のフレークとかあってまさに根室の海の幸満載といった感じです!

 

朝から根室の味覚を美味しくいただくことができました。

 

それでは、ねむろ海陽亭を出て、今日最初の目的地・日本本土最東端の納沙布岬を目指します!

 

一旦根室駅によってからひたすら東へ。

実は根室市街と納沙布岬は案外離れていて、車で40分ほどかかります。

 

 

途中、こんな場所を通過。

なんの変哲もない診療所ですが、実は昔ここには根室拓殖鉄道の歯舞駅がありました。

根室拓殖鉄道とは根室(JR駅とは異なる場所)~歯舞間15.1kmを結んでいた鉄道。

1959年に廃止されました。

東経145度45分11秒に位置していたこの歯舞駅は日本史上最も東に位置する鉄道駅ということになります。

そんな歯舞駅跡を通過します。

 

ちなみに歯舞というのはこの付近の地名。1959年までは村の名前でした。

北方領土の歯舞群島はこの村に位置していることから名付けられたそうで…

それを知る前には「歯舞駅」と聞いて歯舞群島に鉄道があった?とか勘違いしてました。

 

歯舞駅跡から走ることしばらく。特徴的なオブジェのある場所に到着。

ここが納沙布岬です。

 

車から降りると…シカ?

こんなところにもいるんですね。

 

少し歩いて海の近くへ。

 

ここが本土最東端…!

 

佐多岬、宗谷岬に続いて本土最東端も制覇です!

ちなみに残る最西端は長崎県佐世保市にある神崎鼻という場所らしいですが、残り3つに比べると知名度が…

 

そして…上の写真にも実は写っているのですが、海の中に建つ灯台…

これが北方領土・貝殻島です。

島と言っても実際は低潮高地のため、灯台の下の陸地は見えません。

 

肉眼でもはっきり灯台が立っているのがわかるほど近い…

納沙布岬からはたった3.7kmしか離れていません。

こんなに近いのに行くことができないとは…

ちなみにこの灯台は現在ロシアが管理しているのですが、2014年以来点灯していないとか。

 

この日は曇ってはいましたが海上にもやはなく、他の歯舞群島の島々も見えました。

 

奥が秋勇留島、手前が萠茂尻島

 

奥に見えるのが勇留島、手前の灯台が先ほどの貝殻島です。

 

左側が水晶島、奥にかくれるようにうっすら見えるのが歯舞群島最大の島、志発島です。

 

その水晶島は納沙布岬から一番良く見える島。歯舞群島で二番目に大きな島です。

島に見える建物はロシア国境警備隊の建物なのだとか…

 

なお歯舞群島で一番北にある多楽島はここからは見えません。

 

そのかわりに国後島の羅臼山がよく見えました。

 

しばらくその辺りを散策します。

 

こちらは「返せ北方領土」と書かれた方の納沙布岬の標柱。

けっこうなインパクトがありますね…

 

その手前の地面には歯舞群島の地図。

 

海に向かって建つ鐘…

 

 

こちらは全都道府県から集めた石で作った「希望の道」なのだとか。

 

我らが福岡の石もありました!

 

こちらは先ほどから気になっていた謎のオブジェ。

「四島のかけ橋」という名前で、北方四島を現しているのだとか。

 

その下では音を立てて火が燃えています。

「祈りの火」といって北方領土返還の日まで燃やされ続けるとか…

 

次に訪れたのは北方館・望郷の家。

北方領土に関する展示が数多くあります。

 

2階には展望スペースがあり、歯舞群島が一望できます。

 

 

そこに置いてあったテレビ望遠鏡で貝殻島灯台を見てみると…ボロボロですね…

補修はされないのでしょうか…?

 

 

こちらは北方領土啓発のためのキャラクター、エリカちゃん。

Twitter上で活躍している姿を見かけることがあります。

かわいいですが、言うことはちゃんと言う、そんな鳥です。

 

しばらく北方領土について学んだあと、外へ。

 

納沙布岬灯台へ向かいます。

この灯台は1930年に建てられたもの。

納沙布岬と水晶島との間の珸瑶瑁水道は暗礁が多い難所で、そこを行く船の航海の安全のために建てられた灯台です。

 

灯台の裏側に野鳥観察舎があったので入ってみます。

 

窓を開けると…

 

 

岬の岩礁、そしてその先の歯舞群島がきれいに見えます。

 

 

岩礁には海鳥がたくさん。

その可愛らしい姿をしばらく眺めました。

 

最後に訪れたのは根室市北方領土資料館。

 

北方領土住民の使っていた生活用品などが展示されています。

 

いろいろな展示があったのですが、個人的に気になったのがこちら。

 

色丹島にあった色丹神社の再現です。

なんとクジラの顎骨で鳥居が作られています…

戦前は捕鯨が盛んだったのも頷けます。

 

 

 

資料館から出ると空は晴れていました。

四島のかけ橋の奥に国後島がよく見えます。

 

本当に北方領土は近いのだな、と感じさせてくれる納沙布岬訪問でした。

 

次回に続きます。

 

 

 

次回

 

前回

 

最初から